ドラマ「僕であるために」はSMAP解散を予知していた!?
一度は一つになった5人がそれぞれの道を歩くドラマ
ドラマ「僕が僕であるために」は、高校時代に駅伝部だった5人が社会人となって再会するところからストーリーが始まります。
高校時代とは違い、それぞれの環境で生活する5人。そんな彼らが再会をきっかけに衝突しながらも大切な何かに気付いていく…という物語です。
物語の中で1度は集結した5人でしたが、最後はそれぞれの道を見つけて歩いて行くことになります。
1997年はスマップ解散から約20年前ですが、このドラマの内容はそれから20年後のSMAP解散という未来を予知していたと捉えることもできるのです。
尾崎豊「僕が僕であるために」
尾崎豊の代表曲のひとつ
尾崎豊の「僕が僕であるために」は、1983年にアルバム「十七歳の地図」の収録曲としてリリースされました。
尾崎豊の代表曲のひとつとして知られているこの曲は、リリースから10年以上が経った1997年に前述したドラマ「僕が僕であるために」の主題歌として起用されました。
また2011年には「鈴木先生」の主題歌にも起用されるなど、長い間多くの人に親しまれてきました。
これまで数多くのミュージシャンがカヴァーしていて、まさに日本の音楽史に残る名曲といえますね。
「僕が僕であるために」の歌詞を紐解く
優しさだけが優しさではない
心すれちがう悲しい生き様に
ため息もらしていた
だけど この目に映る この街で僕はずっと
生きてゆかなければ
出典: 僕が僕であるために/作詞:尾崎豊 作曲:尾崎豊
冒頭の歌詞ですが、街の喧騒の中で生きることのつらさや人と心を通い合わせることができないもどかしさが伝わってきます。
そんな街のこんな世の中だけど、「ここで僕は生きていかなければならないこと」もわかっているのでしょう。
本当の優しさ
人を傷つける事に目を伏せるけど
優しさを口にすれば人は皆傷ついてゆく
出典: 僕が僕であるために/作詞:尾崎豊 作曲:尾崎豊
こういった経験はみなさんにもあるのではないでしょうか。
優しくするだけが優しさなのではなく、厳しく突き放すことで結果的に相手を助けることになることもある。
この詩を書いている10代の尾崎豊のジレンマが伝わってきます。
若さゆえの葛藤
別れ際にもう一度 君に確かめておきたいよ
こんなに愛していた
誰がいけないとゆう訳でもないけど
人は皆わがままだ
出典: 僕が僕であるために/作詞:尾崎豊 作曲:尾崎豊
この部分は作詞した尾崎豊自身を表現しているような気がします。
恋人との別れ際に「こんなにも愛していたんだ」と確かめる。それなのに別れを選ぶ自分と人間すべてをわがままだと感じたのではないでしょうか。