Aimer「カタオモイ」
4thアルバム『daydream』に収録
歌詞の解説に入る前に、この楽曲が収録されている作品や楽曲の作詞作曲者について紹介させていただきます。
「カタオモイ」はAimerさんの4thアルバム『daydream』に収録されています。
このアルバムは2016年9月21日に発売されました。
この作品では今までのAimerさんの作品とは違い、多くのアーティストが参加した作品です。
楽曲ごとに毛色が違うサウンドながら、Aimerさんの特徴的な歌声によって不思議な統一感が感じられます。
そんな中でも、『daydream』の中で一際人気の楽曲が「カタオモイ」です。
「カタオモイ」は、andropの内澤崇仁さんによって作詞作曲されました。
主人公の一人称が「僕」となっていることも納得ですね。
ギターの軽やかさも内澤さんのカラーだといえるでしょう。
爽やかさを感じるサウンドですが、歌詞はそれに反してとても切ない物語が描かれています。
それではその歌詞の物語を紐解いていきましょう。
「カタオモイ」の歌詞の意味を解説
1番
例えば君の顔に昔よりシワが増えても それでもいいんだ
僕がギターを思うように弾けなくなっても 心の歌は君で溢れているよ
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-161019-180
男性目線で書かれていて、女性に片思いをしている"僕"がこの曲の主人公です。
ギタリストなのでしょうか?
お互い年を取って見た目が変わっても、ギターが弾けなくなってしまっても、ずっと君のことが好き。
という僕の素直な感情が表された歌詞になっています。
今歌っている歌を歌えなくなったとしても、心の中ではいつまでも「君」に対しての想いが溢れている。
この歌詞パートからは主人公の君に対しての想いの深さが伝わってきます。
主人公は容姿などの外見的な部分だけで彼女に惹かれている訳ではないのです。
たとえ老けても、彼女の内面や性格といったものに深く惹かれているのだということが分かります。
君のこころを愛しているからこそ、歳を取っても一緒にいたいと思うのでしょう。
分かって欲しい気持ち
高い声も出せずに思い通り歌えない
それでもうなずきながら一緒に歌ってくれるかな
割れんばかりの拍手も 響き渡る歓声もいらない
君だけ 分かってよ 分かってよ
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-161019-180
上手く歌えなくても、君が傍にいて一緒に頷きながら歌ってほしい。
沢山のお客さんがいなくてもいい。君だけが聴いてくれれば、それで充分。
君への強い恋心が感じとれます。
歳を取り、今のように美しい声で歌を歌えなくなってしまう時が必ず来る。
いつか訪れるその日を考える時、浮かんでくるのは君のこと。
主人公にとって、遠い未来でも君が隣にいてくれることが一番の望みなのでしょう。
主人公は歌うことが好きなのでしょう。
誰のためでもなく、ただ君のために歌いたい。
この気持ちの吐露が何よりも、僕の君への愛情の深さを物語っているといえるのではないでしょうか。
主人公にとっての夢とは
Darlin’ 夢が叶ったの
お似合いの言葉が見つからないよ
Darlin’ 夢が叶ったの
「愛してる」
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-161019-180
ここからサビになります。
夢が叶ったとは、どういうことなのか。
僕の夢がギターに関することだとすれば例えばメジャーデビューや、大きいステージでのライブが実現した等が考えられます。
"お似合いの言葉"が君に伝えたい言葉だとすれば、
その次の"「愛してる」"が愛しい人、である君に向けた僕の歌の歌詞だという事を表しているのではないでしょうか。
愛してるの意味
サビで繰り返し出てくる「Darlin’」という言葉は、愛しい人に対しての呼びかけの言葉。
夢を叶えられたということを真っ先に愛しい人に伝えたいという気持ちが感じられる表現です。
「愛してる」という言葉には主人公の、彼女に対しての愛情が精一杯表現されているのでしょう。
不器用だから上手く言葉にできない。
上手い表現ができないからこそ、君への気持ちを歌で表現しているのだと考えられます。