「Encore」ってどんな曲?
王道ラブバラード
高音の美しいピアノの前奏から始まる王道のラブバラードです。
普段は時折、ノリの軽さゆえにお騒がせイメージがあるかもしれません。
しかし、歌唱力の高さはジャニーズの中でも一歩抜きん出ていて、アイドルの域を超えていると定評があります。
そのNEWSの中でも、歌唱力の高さが引き立つ手越祐也がソロで歌い上げるのが「Encore」です。
ビブラートの効いた歌声と、エッジボイス気味の歌い出しで、みるみる歌詞の世界に引き込まれてしまいます。
転調もない、トリッキーなフレーズもない比較的オーソドックスな王道メロディ。
それを手越祐也が歌い上げることで、とても魅力的な楽曲となっています。
■「Encore」って曲名に込められた意味とは
曲のタイトルとはうらはらに・・・?
「Encore」はフランス語で「再び」という意味です。
「再び」というと「Again」という英語もありますが、この曲ではEncoreが使われています。
なぜでしょう?
Encoreといえば、ライブやコンサートでもっと曲を聴きたいと思う観客がアーティストに拍手を送る、あのシーンが思い浮かぶ方も多いのかもしれません。
どちらかと言えば「ハッピー」なひと時です。
先に明かしてしまうと、実はこの曲は「失恋ソング」なのです。
失恋ソングがゆえに、「恋愛の時のあのハッピーな瞬間をもう一度!」っていう気持ちがEncoreという言葉に込められているかもしれません。
そんなところに思いを馳せながら、この曲を聴いてみるのも面白いかもしれませんね。
■歌詞の聴きどころ
丁寧にシンプルに描かれた歌詞
横文字が並ぶわけでもなく、キャッチ―な言葉が羅列されているわけでもなく、わかりやすい言葉で丁寧に恋愛の世界が描かれています。
失恋の曲ですが、前半では恋の始めの楽しかった気持ちが描かれているのに対して、後半では、そんな二人の気持ちが微妙にすれ違いが生じます。
やがてお互いの気持ちが分からなくなってしまう。
「なんでこうなってしまうんだろう」という感情の移り変わりが対比的に描かれていて、恋愛独特の世界観が広がっていきます。
繰り返し出てくるワード
この歌詞の中で「ばかみたいに」「嘘じゃないんだ」という言葉が繰り返し出てきます。
ハッピーな瞬間にせよ、破局に向かっていく瞬間にせよ、それぞれの一瞬は「ばかみたいに」でも「嘘じゃない」恋をしている二人が思い浮かびます。
このあたりは、リアルな手越祐也もきっとそうなのではないかとイメージさせるものがあって、この楽曲が持つ説得力の強さに通じているところでしょう。
なお、この曲の歌詞から、普通の恋をイメージされる方もいれば、片方が亡くなってしまったなど、比較的重いシーンを思い浮かべる方もいるみたいです。
この楽曲は聴く人によって、イメージに幅があるのも特徴かもしれません。
皆さまはどう感じるのか、是非チェックしてみて下さいね。
気になる歌詞を紐解く!
夕暮れ感漂う冒頭
人も街も全て色褪せて ただ通り過ぎてゆくだけ
たった二人出会う前の日々に 戻っただけなのに
ソファー腰掛け 肩にもたれる 強がりな君の弱さ 抱きしめていたかった
出典: Encore/作詞:KE1 作曲:TAKA3・SHIROSE from WHITEJAM
冒頭部分から、後悔あふれ出る雰囲気です。
いつもの美しい景色が、ある時モノクロのように色褪せて、生気なく感じてしまう。
たったひとつの出来事が起きただけなのに、不思議です。
まだ出会う前なら、普通に美しく感じられていたはずなのに。
そんな回想にふけりながら、失った恋を振り返るシーンから始まります。