大切なのはくだらないこのプライドなんかじゃない
君がいなけりゃ何を飲んだところで ほら、味気ない

出典: 飲みに来ないか/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ

この曲の中でもっとも大事なところが、この部分です。

彼は自分の意地よりも、彼女の存在のほうが大事だと気づきます。

お酒にしろコーヒーにしろ、一人で飲むより二人で飲んだほうがずっと美味しい。

実際の味がどうこう、ということではなく、彼女と同じ時間を共有するからこそ、どんなものでも美味しく感じられるということ。

もちろんそれは、飲食だけではなくすべてに当てはまります。

彼女と一緒に過ごす時間は、かけがえのない大切なもの。

「どっちが先に謝るか」とか「先に謝ったほうが負け」とか、そんなことは関係ありません。

彼女という存在が、自分の生活に彩りを与えてくれているということに、彼は気づくのです。

彼女を満足させるのが本当の男らしさ

ごめんねとすぐに謝るのだ!君の文句だってとことん飲むぞ!!
ここで引きさがんのが本当の男らしさ 僕の思う勝利だ
で、また僕は君の思い通りだ

出典: 飲みに来ないか/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ

1番のサビでは「先に謝ったら負けだ」と思っていた彼ですが、ラスサビでは「先に謝ることが本当の男らしさ」だと気づきます。

彼女という存在が、自分にとっては一番大事。

自分が先に謝ることで彼女が満足するなら、それでいい。

あえて自分から引いて彼女に満足感を与えること=男らしさ=最終的には自分の勝ち、という図式が見えてきます。

彼はそれが「本当の男らしさ」や「包容力」だと思っているようですが、実は彼女のほうはそれも織り込み済み。

彼女は「先に折れて謝ったオレ、包容力があるだろ?」と彼に思わせておけば、すべて丸く収まることを知っています。

歌詞の一番最後にあるように、勝ちはしたけど結局は彼女の手のひらの上で転がされている感じ。

我慢比べは彼が「試合に勝って勝負に負けた」という結果に終わったようです。

おわりに

スキマスイッチ【飲みに来ないか】歌詞の意味を解釈!あなたも我慢比べしてしまう?本当の男らしさとは?の画像

彼と彼女の我慢比べの結果は、彼女のほうに軍配が上がりました。

最初は先に折れるのが嫌だった彼が、一週間以上会わないことに不安になったり、彼女の存在の大切さを実感したり。

男性の心の動きを丁寧に描いたこの曲は、どれもリアリティがあって共感できるシチュエーションばかりでした。

恋人とのケンカが長引いてしまったとき、ぜひこの曲を聴いてみてください。

プライドを守るために意地を張っていた心がふっとほどけて、きっと仲直りしたくなりますよ!

こんな曲もおすすめ

スキマスイッチ【飲みに来ないか】歌詞の意味を解釈!あなたも我慢比べしてしまう?本当の男らしさとは?の画像

おすすめしたいスキマスイッチの作品はたくさんあるのですが、ここでは3つに絞りました。

まずは記事冒頭でご紹介したドラマ「おっさんずラブ」の主題歌「Revival」。

ドラマの内容から歌詞解釈までとことん深掘りしているので、ドラマを見ていなかった人でも楽しめますよ。

「Revival」はスキマスイッチが歌うTVドラマの主題歌。ドラマは社会現象にもなった話題作です。ドラマの内容とスキマスイッチが作るいつもの繊細な世界はどうリンクしたのでしょうか。ドラマを見ていないあなたも、スキマスイッチの声を聴かないと後悔します。

次はスキマスイッチを聴く上では欠かせない「全力少年」。

言葉遣いの巧みさに定評があるスキマスイッチ歌詞について、詳しく解説しています。

まだ初々しさが残るMVも見どころの一つです。

「全力少年」は2005年4月20日にリリースされたスキマスイッチの5枚目のシングルです。発売から11年の時を経て、奥田民生のプロデュースにより生まれ変わって2016年11月30日に再リリースされ話題になりました。スキマスイッチのポップセンスがぎゅっと詰まった「全力少年」の歌詞に迫ります。

最後におすすめするのは曲単体ではなく、スキマスイッチのアルバム一覧です。

1stアルバムから6thアルバムまでの作品を振り返り、曲の紹介と歌詞の意味を解説しています。

「おっさんずラブ」でスキマスイッチの曲を初めて知った、という人にこそ、知ってほしい作品ばかり。

今回取り上げた「飲みに来ないか」も登場しますので、ぜひ読んでみてくださいね!

「スキマスイッチと言えば?」と聞いたら、10人中9人が「『全力少年』でしょ」と答えるでしょう。しかし彼らの音楽は、「全力少年」だけでは語り尽くせません。そこで今回は、スキマスイッチが今までにリリースした6枚のオリジナルアルバムと、その中から厳選したおすすめ曲をご紹介。スキマスイッチの魅力に全力で迫ります!

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