いかがでしょうか。
カラオケバージョンですが、曲の雰囲気は伝わったでしょうか?
春風のようにとっても爽やかな一曲で、気分も上向きにさせてくれそうですよね。
爽快感の中にも、心をほっと温かくさせてくれるサウンドがあって、改めて彼女の音楽センスに惚れ惚れ。
しかし、音域が若干高いのでちょっと歌うのは難しそうです……(汗)
歌詞にフォーカス
阿部真央からの贈り物。「羽根=〇〇」
走る君の背中にそっと羽根をあげよう
君と一緒に遠く未来へ 飛び立とう
出典: キレイな唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
曲の出だしは、1行目の歌詞から始まります。この曲のテーマとなるフレーズですね。
”羽根”というのは、この曲……あるいは阿部真央の作る音楽を指すものではないかと解釈しました。
”走る君”というのは、もちろんリスナーのこと。
”あげよう”という表現から、リスナーに対して自身の曲を贈るという行為と解釈できますね。
そこには、自分の音楽が「傍にあってほしい」「聴いてほしい」という思いが込められていると思います。
2行目の”一緒に~”というフレーズからも、この思いが汲み取れますね。
羽根が、空を飛ぶための術であるように。
自身の曲が、頑張るための勇気になってほしいという思いが感じられます。
その苦しみを代わることは出来なくても
君の手をとって導くくらいは出来るかな
辛い時、泣いてもいいんだよ?
頑張ってる君の弱さを見せて
出典: キレイな唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
1行目の歌詞が、とても高校生が描いたとは思えないほど成熟していて驚きます。
どうしたって、人の痛みはその人のもので、誰かが肩代わりするなんてことは出来ませんよね。
阿部真央はそれを踏まえたうえで、自分の音楽が誰かの力になってほしいと願っているのだと思います。
2行目以降が面白い構造になっています。
解釈の順序としては、4行目⇒2行目⇒3行目と繋がります。
4行目:人に自分の弱い部分を見せまいとする人は少なくないと思います。
2行目:そんな人に対して、阿部真央の楽曲がとある思いを示してくれます。
3行目:それが、”辛い時~”というフレーズ。
使い古された言葉かもしれません。
しかし、他者から”泣いてもいいよ”と言葉を掛けられると、人は少なからず安心するものです。
阿部真央が曲に込めた思いというのが、ここでも伝わってきますね。
独りじゃない。
走る君の背中にそっと羽根をあげよう
少しは軽くなったろ?
忘れないで、独りじゃない
出典: キレイな唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
冒頭のフレーズがここでも登場しました。
サビで追加されたのが、2行目の”少しは~”というフレーズ。
自身の音楽がリスナーの力になってほしいと願う彼女だからこそ、言い切れるフレーズですよね。
ここで阿部真央はリスナーに語りかけているのではないでしょうか。
「どう?ちょっとは楽になった?」と。そんな声が聞こえてきそうです。
3行目の”独りじゃない”というフレーズにも、阿部真央の愛が溢れていますね。
この曲が、そして阿部真央の音楽は、いつもあなたの傍にいるよというメッセージが込められていると思います。
曲の冒頭から一貫して、自身の音楽がリスナーの傍で力になってほしいという思いが伝わってくる内容でした。
リスナーとアーティストは、直接かかわることはできる関係ではありません。
しかし、音楽を通じた特別な絆があるのも確かだと思います。
そんな関係性や、音楽に込めた思いを感じられる曲なのだと、筆者は思います。
歌詞のフルバージョンはこちらから。
上記の歌詞は一部をピックアップしたものです。
歌詞のフルバージョンは、下記のリンクからご覧ください♪
コード譜にフォーカス
G B7sys4 B7 Em Dsus4 D
走る君の背中 に そっと羽根をあげ よう
G B7sus4 B7
少しは軽く なった ろ?
Em D#aug Dsus4 D A
忘れないで、 独りじゃ ない
Cmaj7 G C D
二人だ けの世界 遮るものは何もない
Cmaj7 G C D7
何度朝が来たってもう君だけを離さない
出典: キレイな唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央