オールドフィルムのMVを楽しむ方法とは
切ない恋心を歌っているオールドフィルムですがMVを楽しむ方法が一つあります。
それは、写し方によってより深いものにしていく表現方法。
それこそ、この曲を楽しむ方法といえます。
ぜひ皆さんもこのMVを見る時に意識してみてください。
弾き語りシーンの合間に見える指先は魅力的なポイント
曲のつながりがあり雰囲気も壊さないブレイクタイム
弾き語りシーンがメインのオールドフィルム。弾き語りの場面はさまざまですが所々で指先だけにフォーカスしたシーンが登場します。
弾き語りのシーンの一部に過ぎないかもしれませんがこのポイントがあることでMVに抑揚が追加。
抑揚が生まれることでさらにMVの世界観に引き込まれていきます。
そのためにこのシーンを使っているのです。
また、このシーンは曲のつながり部分になります。
それにも関わらず曲全体の雰囲気は壊していない、そういった役割ももっています。
つまりこの場面はこのMVのブレイクタイム。ここからさらに大サビへと繋がっていくのです。
Anokaのギターテクニックにもフォーカス!
指先だけがフォーカスされている弾き語りシーンですが、もう一つ注目して見てほしいのはAnokaのギターテクニックです。
このシーンで見せてくれるAnokaのテクニックですがかなり上手です。
プロだから当然かもしれませんが、指の動きがしなやかでコードの抑えも完璧。
簡単に見える場面ですが、このテクニックは相当数弾いていないとできないものです。
ついついギターが弾きたくなってしまう弾き方で音楽をやっている方なら魅了されるのではないでしょうか。
大サビに入る前のシーンはまたしてもあの・・・
机の上に置かれたものはグラス
次々と進んでいくMV内の物語。いよいよ大サビに向けてのシーンへとやってきます。
MVもいよいよクライマックスに差し掛かってきました。
ここからさらに盛り上がってくる場面です。
せめて せめてバッドエンドでいい
終わらせることができたなら
出典: オールドフィルム/作詞:40mP 作曲:40mP
この歌詞が始まる前、映像に写っているのは机の角。そこにポンと置かれたのは氷が入っているだけのグラス。
序盤にも登場したグラスですが最後の場面でもう一度登場してきます。
MVの最初ではグラスいっぱいに入っていたオレンジジュース。
しかし最後はそれを飲み終え、それと共に大サビへと移っていくという展開です。
この瞬間が指すもの、それは今まで心の中に残っていたものが吹っ切れ新たな姿に変わったということです。
グラスには水滴なし、涙はもう流さない
飲み終わったグラスを机に置くこちらのシーンですが、よく見ているともう一つ最初と違う点があります。
それはグラスについていた水滴がなくなっているということ。
歌の序盤グラスについていた水滴は涙とリンクすると考察できます。
つまり、最初の切ない恋模様が描くように悲しい気持ちがあったということ。
それに対して終盤のグラスに水滴がないということは、涙を拭い悲しい気持ちも乗り越えたということです。
ここから大サビに入っていくということはこの先期待に溢れているということではないでしょうか。
最後のシーンは悲しい気持ちではなく未来に向かって進んでいく希望に満ち溢れています。
[総括]オールドフィルムは恋の様子を細かい演出で描写している
女性のさまざまな様子を表現
ここまで幾つかのシーンを切り取り考察してきたオールドフィルムのMV。
総括するとこの映像は女性の恋模様を細かい演出で描いています。それは、ギターを弾くシーン然りグラスのシーン然りです。
恋愛を表現したMVは数多くありますが、ストレートな表現・間接的な表現の二つがあります。
双方に優劣をつけることはできません。どちらにも素晴らしいところがあります。
オールドフィルムはどちらかというと間接的な表現。しかしその中にも分かりやすい部分があり胸に刺さってくるのです。