OKAMOTO'Sの「BROTHER」とは?
「BROTHER」は2016年6月1日にリリースされたOKAMOTO'Sの9枚目のシングルです。
又吉直樹原作小説のドラマ化作品、『火花』の主題歌として書き下ろされた本作はOKAMOTO'Sの新たなスタートを象徴する作品でもあるんです。
OKAMOTO'Sの挫折と復活とは?「BROTHER」というタイトルに込められた想い
全員が音楽的なルーツをしっかりと持っており、業界からの期待も特大だった彼ら。
サウス・バイ・サウスウエスト2010に出演の後、全米6都市を巡るツアーを行った後にメジャーデビュー。
華々しいデビューから1年半のうちに「10's」、「オカモトズに夢中」、「欲望」という初期3部作とも呼ばれるアルバムを出しています。
しかし、その後に大きな挫折があり、自分たちの音楽に悩んだ時期がありその後の3作品のアルバムは、その答えを出すためのものだったそうです。
「OPERA」で今までの自分たちに区切りをつけて...そして!
その3作品の最後、6作目のアルバムが「OPERA」です。
ぜひ聴いて欲しいアルバムなのですが、この作品で、自分たちの音楽をわかってもらえないという葛藤から抜け出したそうです。
そして、わかってくれている人のためだけに、そんな自分たちの兄弟のような人たちのためだけに、全力で音楽を作るという想いも込められたのが「BROTHER」。
曲のタイトルには、そうした想いも込められていたんですね。
では、そんな「BROTHER」の歌詞にはどんな想いが歌われているのでしょうか。
次は歌詞を解釈してみます!
OKAMOTO'S「BROTHER」の歌詞を解釈!
ここからは「BROTHER」の歌詞を解釈していきます。
オカモトショウさんの父親であるテナーサックス奏者のスコット・ハミルトンへの想いが「火花」の主人公の師匠への想いと重なる歌詞。
そして、兄弟のように愛している、自分たちの音楽を理解してくれるリスナーたちへ贈る歌詞。
これ以上ないという言葉で組み上げられた歌詞を、一緒に見ていきましょう。
近くにはいられないけど大切な人へ
Yeah! I wanna see your face
俺を誰よりも わかってくれてるあなたに
Yeah! 懐かしくて
泣き出しそうでも 近くにいてくれないけど
出典: BROTHER/作詞:オカモトショウ 作曲:オカモトショウ
近くにはいられないけど、誰よりも自分を理解してくれている相手は、会えなくともどこかで元気でいてくれるだけで心の支えになるような存在なのでしょう。
もちろん会いたい気持ちや、泣き出したいような時にはそばにいて欲しいと思う気持ちももちろんあります。
それでも、その存在が自分を立ち上がらせる力になるのは確実で。
曲名になっている「BROTHER」がどういう存在なのか、なんとなくわかる歌詞ですね。
最初に書いたように、遠くにいる父への想いだと言われても理解できますし、自分たちの音楽を理解してくれる人々への想いだと言われても納得できますよね。
逆に、リスナー側から解釈すると、どんなにOKAMOTO'Sの音楽が心の支えになっていても、彼らといつでも会えるわけではないですよね。
ライブがある時に行くことができれば会うことはできますが、それは、会いたい時に連絡を取って会える友達とは全然違いますね。
しかし、自分が何よりも好きな音楽を生み出してくれるOKAMOTO'Sがいるということが明日を生きる力に影響しているのは間違いないこと。
そんな遠くにいるけど支えてくれる、音楽の力を歌っている歌詞とも解釈できるのかもしれません。
本当はあなたに話すように歌いたいけど...
Oh Brother! Where are you? I hope you’re doing fine
We’re not young like we were but not old enough to quite
出典: BROTHER/作詞:オカモトショウ 作曲:オカモトショウ
Oh Brother! How’s your life? I know there’s still so many
Stupid things around just like we used to talk on phone all night
Oh Brother! I want to sing like I talk to you
I’m trying to find the right word but
歌にならない!
出典: BROTHER/作詞:オカモトショウ 作曲:オカモトショウ