雨が降り月も見えない状態の中にいます。
そんなか木陰でずっと泣いていたのは、歌っている本人です。
戦争によってあの子を失い、悲しみに暮れているのでしょう。
そんな時に声をかけてくれたのは、死んでしまったあの子かもしれません。
もう泣かないで笑顔を見せてほしい、そう願ったのではないでしょうか。
あの子は笑顔になって欲しいと願ったはずです。
元気を出して未来へ歩き出す為に、楽しかった日々を思い出したのでしょう。
もしかしたら、声が聞こえたあの子と思い出を語らったのかもしれません。
一緒に過ごした楽しい日々を思い出すと、あの子で溢れています。
それだけ大切で仲のいい子だったのでしょう。
やっと未来へ向けて歩き出せたのは、幸せな思い出があったからです。
人は命が消えてしまっても、心の中で生き続けることが出来るといいます。
おそらく戦争で死んだあの子も、思い出となって生き続けているのでしょう。
平和な時代を見守って欲しい
会いにいくよ 並木を抜けて
歌を歌って
手にはいっぱいの 花を抱えて
らるらりら
出典: パプリカ/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師
この歌詞の部分は、死んでしまったあの子のお墓に行こうとしているのではないでしょうか。
きっと並木を抜けたところにお墓があるのでしょう。
平和や豊かさの象徴になっているのが沢山の花です。
今は平和になりました、ということを伝えたいのかもしれません。
また、平和が続くように見守って欲しいという気持ちもあるでしょう。
この歌には平和への願いが沢山詰まっていたのです。
パプリカのもう一つの意味
「パプリカの花」を調べて見ると、初夏から夏の終わりにかけて花を咲かせます。
そして花言葉は「哀れみ」や「君を忘れない」なのです。
サビの部分で使用されている言葉は、パプリカの花ではないでしょうか。
パプリカの花が咲くころになったら、平和な空の元で未来へと歩き出そうといっています。
戦争で犠牲になったあの子のことをずっと心にとめたまま、それでも未来へと踏み出しているのです。
平和になった未来図をあの子にも見せてあげたい、そんな想いを感じます。
パプリカ自体は色とりどりで明るいイメージを持っていますが、パプリカの花は白く可憐な花です。
白の花は「死」や「再生」を意味しています。
戦争で命を落としたあの子に対して平和な世界へ生まれ変わっておいで、と呼び掛けているようにも感じます。
この曲を原爆でなくなった子供への想いとして考察するには、理由があります。
ミュージック・ビデオの公開日が原爆投下の日となっていることが、ネットで話題となったのです。
2019年8月9日にはセルフカバー版ミュージック・ビデオのフルサイズを公開。
出典: 引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/パプリカ(曲)
二つの顔を持つ名曲「パプリカ」
応援歌としての「パプリカ」の他に、平和への願いという解釈も出来ました。
双方の捉え方をすると、更に深みのある歌に聴こえてくるのではないでしょうか。
子供たちが口ずさむこの歌が、ずっと歌い継がれることを願います。
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