スキマスイッチ3rdシングル『ふれて未来を』
『ふれて未来を』の世界観
この曲は2004年に発売されたスキマスイッチの3rdシングルです。
この歌詞は、甘酸っぱい青春の恋愛の1ページを男性目線で描いたお話です。
恋愛によって心境が変化していく少年の精神描写が秀逸な歌詞の展開。
学生時代、初めて告白するときの感じを思い出して、曲を聴きながら読んでみてください。
きっと、共感できる部分が多いと思いますよ!
では、歌詞の世界に入っていきましょう!
強気な態度で臨む恋心
周りに流されたりしない!
流されはしないからなんて 始めから飛ばし気味?
気にしなきゃ怖いものなんて むこうからそれていく
出典: ふれて未来を/作詞:大橋卓弥 常田真太郎 作曲:大橋卓弥 常田真太郎
まだ付き合っていないけれど、彼には好きな女性がいて、告白を計画していました。
彼は、周りのヤジや雰囲気に流されてチャンスを逃すことを警戒しています。
自分のタイミングでこの想いをしっかり伝えられれば、きっと告白はうまくいく。
そういう自信があるから、自分ではなにもスタートダッシュを決めているつもりもないのでしょう。
だから自分は周りに流されないで自分で掴むんだ!という決意の表れです。
強固な決意の表れ
上にあるのはいつもの空だけ 特に何も変わらないんだけど
ただ一人の野郎 ひいきはいらない そう
出典: ふれて未来を/作詞:大橋卓弥 常田真太郎 作曲:大橋卓弥 常田真太郎
神頼みもジンクスも信じない。
そんなものには頼るつもりはなんだという強い意志が感じられます。
ひいきされなくても、自分でなんとかできる。
強い意志とともに自信すらにじませていますね。
彼はおそらく学生なのでしょう。
この頃の少年にありがちな「無根拠な自信」そのものです。
これは何も悪いことではなく、むしろこのポジティブさはこの頃の少年達の原動力であり、チカラそのものです。
世の中の荒波に揉まれていくうちに失ってしまう前向きな気持ち。
それらをまだ失っていない、輝きと希望に満ちた純粋な心が感じられます。
本来なら弱気になるような場面にも関わらず、彼はその前向きさを武器に突き進んでいきます。
とはいえ、不安もあったりして…
手にした後にスルリ逃げぬよう 常に監視してたい気分だよ
なくさないように胸に誓う でも、大事なのはそう君と
出典: ふれて未来を/作詞:大橋卓弥 常田真太郎 作曲:大橋卓弥 常田真太郎
付き合うところまでは自信を持っているものの、その後に対する不安を滲ませています。
例え話とはいえ、軽く犯罪紛いの行動すら厭わないほどに募る想い。
そこまでして失いたくないと思えるほどに、彼女のことが好きなのですね。
付き合った先の不安はさておいて、今は一番大切なことを忘れないようにしないといけません。
そう、初心忘るべからずです。
なぜ彼女に告白しようと思ったのか。
どうしてこんなに好きだと思っているのか。
その理由が、この後サビで語られます。