いかがでしたでしょうか?

だいぶ昔の映像なので若干音質は悪いですが、それを凌駕する彼女の歌唱。

特にヴィブラートがすごいですね。

高いキーから低いキーへと下降する際のピッチも、天才的なものを感じます。

主張のある声質とテクニックが混ざりながら終焉へと向かっていくこの曲。

彼女が世紀の歌姫と呼ばれた理由も分かります。

さて、次は越路吹雪さんバージョンをお聴きください。

『愛の讃歌』越路吹雪

いかがでしたでしょうか?

越路さんバージョンもオリジナルバージョンに引けをとらない歌唱ですね。

若干、越路さんバージョンのほうが優しい歌い方でしょうか。

ヴィブラートも、日本人が聴きやすいようにしています。

ちなみに越路吹雪さんが亡くなったのは1980年

この映像は彼女が亡くなる直前のライブ映像です。

それを感じさせないほど圧倒的な歌唱ですね。

『愛の讃歌』歌詞解説

オリジナルバージョンを翻訳した歌詞

越路吹雪【愛の讃歌】歌い継がれる名曲の歌詞を徹底解説!原曲よりも甘い恋人同士の愛に心が燃える…!の画像

最後に『愛の讃歌』の歌詞解説をします。

オリジナルバージョンはフランス語ですが、まずは筆者が日本語に訳してみたいと思います。

サビ

Le ciel bleu sur nous peut s’effondrer
Et la terre peut bien s’écrouler,
Peu m’importe si tu m’aimes,
Je me fous du monde entier.

出典: Hymne à l'amour/作詞:PIAF EDITH 作曲:MONNOT MARGUERITTE ANGELE

『愛の讃歌』の冒頭はサビです。

以下、訳になります。

「もし、空が崩れ大地が割れてもわたしは平気よ。あなたが愛してくれるのならわたしは平気よ」

この曲の主人公は女性です。

おそらく、主人公はエディット・ピアフ。

そして相手はマルセル・セルダンなのでしょう。

主人公は世界が終わっても業火で焼かれても、相手を愛するという信念を曲げません。

死んでも恋人が愛してくれるのなら。

この二人は絶対的な絆で結ばれているのでしょう。

映画や戯曲の1シーンに使われそうな情景が目に浮かびますね。 

サビ2回目

越路吹雪【愛の讃歌】歌い継がれる名曲の歌詞を徹底解説!原曲よりも甘い恋人同士の愛に心が燃える…!の画像

Tant que l’amour inondera mes matins,
Tant que mon corps frémira sous tes mains,
Peu m’importent les problèmes,
Mon amour puisque tu m’aimes.

出典: Hymne à l'amour/作詞:PIAF EDITH 作曲:MONNOT MARGUERITTE ANGELE

「わたしの朝があなたの愛で満ちているとき、魂があなたの手中で震えている限り、わたしは平気よ」

「あなたが愛してくれる限り」

わたしの朝」という表現が面白いですね。

この部分はどういう風に解釈すれば良いのでしょうか。

「朝」が象徴するのは、一日のはじまりです。

ここでは「朝」=「一日」ととらえて良いでしょう。

愛されている喜びを全身で表現する主人公。

ここに至るまで二人はどういう恋愛をしてきたのかが気になりますね。

Aメロ

J’irais jusqu’au bout du monde,
Je me ferais teindre en blonde,
Si tu me le demandais.
J’irais décrocher la lune,
J’irais voler la fortune,
Si tu me le demandais.

出典: Hymne à l'amour/作詞:PIAF EDITH 作曲:MONNOT MARGUERITTE ANGELE

「わたしは大地の果てまで行くわ。わたしは金髪にでもなる」

「月にだって行ってみせるわ。あなたが望むのならわたしは盗みだって犯すわ」

ここの歌詞はもちろん例え表現です。

不可能なことがありますからね。

しかし、あなたをここまで愛しているのよ、という主人公の想いが伝わってくる文章ですね。

Aメロ2回目

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