自由な知的探求者

ちがう ちがう これじゃない 逝けない理由は
僕の破壊的好奇心は 不感症だ…

出典: コロナ/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

本曲の主人公は、良い意味で「飽き性」なのかもしれません。

好奇心でちょっと何かを始めて、何割か修得する頃には他のものに目移り。

芯のないまま思うがままに、とことんハマりつつもすぐ飽きて広く浅く開拓する日々。

たくさんの世界を経験するわけですから、きっと視野が肥えていることでしょう。

「またこのパターンか」と既視感(デジャヴ)を覚え、理想は孤高なものへとなっていきます

自由な知的探求の旅人、といった印象が出てきそうですね!

そんな彼が渇望する「コロナ」とは…。

何となくであれば分かる気がするのですが、引き続き歌詞をみて具体的に特定していきましょう。

やんちゃな少年が望むもの

60兆の 僕を担う全ての視覚的細胞を 燃やしていたいんだ
同じ数ほどだけの 銀河の海のような女の中に
少しそれを感じたんだけど
もっとヤバイものを探してる delinquent boy

出典: コロナ/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

この歌詞の最後の英語を日本語に訳すと「不良少年」といったところでしょうか。

やんちゃな男が欲するものといえば…素敵な車にお酒、時計や女性などが想像できます。

この主人公は女性に大きなリスペクトを示しながらも、更なる「最高」を求めていますね。

ここで1番は終了となりますが、既に「コロナ」の答えはチラホラと出ていることにお気づきでしょうか。

「コロナ」の歌詞を徹底解説!~2番以降~

続きまして、2番以降の歌詞解説へと移ってまいりましょう!

遂に「コロナ」の正体が明らかになります。

制限のある自由

さっきまでの勢いは無いな もう無いや
明日へのパスポート破って 踏み絵を避けて歩く
振り返ったところで 僕には何も無いや
砂時計ひっくり返し 言い訳を探している

出典: コロナ/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

この歌詞の2行目には、主人公の自由なライフスタイルが綴られています。

しかし「ヒト」という生物は何かしらの社会グループに属しており、自由にも制限がかかります

彼は他人からすれば不安定な道を歩み続けているように見えるでしょう。

そのスタイル故に、時によっては強く当たられることもあるかもしれません。

そんな面倒な相手を巧みにかわすための手段を考えているのでしょうか。

不安定な毎日

また、振り返ったところで何もないという言葉から、行き当たりばったりのスリルに満ちた毎日がうかがえます。

砂時計をひっくり返すという表現は、時に過去過ぎた時間を振り返ってしまうという意味といえます。

つい、自分の来た道を振り返り、失敗したことに言い訳を言ってしまう…。

そんな彼自身の弱い点も赤裸々に表現しています。

ありのままに真っすぐ不器用に生きていく姿が浮かんできますね。

コロナが動き出す