ちがう ちがう これじゃない
逝けない理由は
噴き出すコロナよ
焼き尽くすほどに
もう逝っちゃって
出典: コロナ/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
なかなか燻り続けていても火がつかない状態。
このままではダメだ!
そうして彼が求めるものはコロナの熱です。
いよいよ自身の心の内に火が灯った瞬間なのでしょうか。
刺激的な世界へ
60兆の 僕を担う全ての視覚的細胞を燃やしていたいんだ
同じ数ほどだけの 銀河の海の中
あの光る天体にも寿命が言い渡された
見てみたいな
この星のクライマックスを
出典: コロナ/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
1番と同様、想像は銀河系の世界へと移っていきます。
人間の存在など豆粒ほどにちっぽけに思えるほど広い天体。
そんな物体にもいつかは人間同様、終わり(最期)があるのです。
そのクライマックスを見てみたいという飽くなき願望を綴った言葉。
より刺激的な広い世界に触れてみたいという思いが感じられます。
「コロナ」の正体とは
星が降って 瞬きを止めて 期待が脈打って ため息に変わる
夜になって 目は意味を無くし 丸くなって 闇が去るのを待つ
鳥になって 迎えに行こうか 西に向いて飛べば夜は来ない
立ちこめた 低気圧な時代またいで
前に習わず見えたのが そう コロナ
出典: コロナ/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
いよいよこの歌詞で「コロナ」の正体が暴かれます。
1~2行目で示されているのは、受動的な人生の楽しみ方…といったところでしょうか。
興味も野望もなく、ただ過ごしている日々の中で出会う限られたものから幸せを見出すというスタイル。
対して3~4行目は、自らとにかく動き続ける能動的で劇的な人生。
半径が何百kmなのか分からないほどの暗い現実を乗り越えた先に見えるもの。
それは自分を含めて誰も知らない、完全な「未知」の世界。
そこから湧き出てくるのは終わりなき好奇心、緊張感、情熱、発見、感動。
これこそが本曲の「コロナ」の正体ではないでしょうか。
とてつもない熱エネルギーを感じさせるパワーワードが並びます。
コロナの静と動
また、激しい「動」であったコロナが、ここでは「静」として表現されています。
正しくは、夜になり静となったときも、熱を持ちながら動き出す時を待っているコロナの状況を綴っているといえるでしょうか。
期待がため息に変わるという表現からも、熱が冷えていく様子が読み取れます。
夜を避けて西に向かって飛び、低気圧な時代も乗り越えていったコロナ。
低気圧とは重苦しく、思うようにうまくいかない停滞期のことを示しているといえます。
こうした表現は、コロナの強さを表しているといえます。
彼自身の情熱=コロナ
また、夜(闇)が彼にとっての苦しい時期を示しているという考え方もできるでしょう。
よって、「コロナ」と表現していますが、そうした状況に立ち向かい這い上がっていった彼のゆるぎない情熱を示しているともいえます。
「前に習わず」という言葉からも、当たり前に周囲と合わせるのではなく、我が道を突き進んでいく熱い心が感じ取れます。
物語の終わりは「コロナ」の熱に包まれて
60兆の 僕を担う全ての視覚的細胞が 産まれたと同時に
百発百中で 僕を待つエンディングが 何処でどんな形で訪れるとしても
望むはヤバイ位 想像もつかないほどのクライマックスを
出典: コロナ/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞