Mr.Childrenの「HERO」ってどんな曲?
Mr.Childrenの「HERO」は2002年12月に発売された24枚目のシングルです。
通算11枚目のアルバム「シフクノオト」にも収録されました。
「HERO」の再生回数ランキングは?
YouTubeの公式チャンネルに、「Mr.Children「HERO」[(an imitation)blood orange]Tour2013 Live」という「HERO」のツアー映像がアップロードされていました。
この動画の再生回数は520,628回(2017年9月2日調べ)で、公式チャンネルの動画の中では32位の再生回数でした。
2017年の5月にアップロードされたばかりなので、これからまた変わるかもしれませんね。
Mr.Children「HERO」の歌詞解釈
愛すべきたくさんの人たちのために生きたいと願ってしまう
例えば誰か一人の命と
引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名乗り出るのを
待っているだけの男だ
愛すべきたくさんの人たちが
僕を臆病者に変えてしまったんだ
出典: https://twitter.com/ka_shi_bo/status/903794488300228608
この歌の「僕」は本来とても正義感の強い男の人です。
しかし、誰か一人が命を差し出すことで世界が救われるとしても、自分は誰かが名乗り出てくれるのを待つと言っています。
それはなぜかというと、自分が死んでしまったら、「愛すべきたくさんの人たち」と一緒に過ごせなくなるし、その人たちを悲しませてしまうからです。
そんな自分のことを「臆病者」という「僕」ですが、子供がいる人はこの気持ちよくわかりますよね。
もし他の人が犠牲になっても、子供のために自分が生きなければと思ってしまう。
これは、子供が生まれてからわかることで、そんな変化に驚きもするものです。
「僕」も元々正義感が強いので、自分が急に「臆病」になったように感じて戸惑っているのでしょう。
みんなのヒーローにはなれなくても、君だけのヒーローに
小さい頃に身振り手振りを 真似てみせた
憧れになろうだなんて 大それた気持ちはない
でもヒーローになりたい ただ一人 君にとっての
つまずいたり 転んだりするようなら
そっと手を 差し伸べるよ
出典: https://twitter.com/oricon_no1_21st/status/901218765899157504
将来の夢を聞かれて、ヒーローの名前を口にしていた幼稚園時代があるという人は多いのではないでしょうか。
ここでは、そんな幼い頃の「憧れ」である、みんなを守るようなヒーローにはなれないから、「ただ一人 君にとっての」ヒーローになると歌っているのです。
みんなを守るヒーローになれない理由は前の歌詞で出てきたように、大切な人以外のためには死ぬことができないからです。
その代わり、「君」が「つまずいた」時にはすぐに駆けつけて手を差し伸べると言っているのです。
僕らが見ていたいのは、命の重みと希望に満ちた光
駄目な映画を盛り上げるために
簡単に命が捨てられていく
違う 僕らが見ていたいのは
希望に満ちた光だ
僕の手を握る少し小さな手
すっと胸の淀みを溶かしていくんだ
出典: https://twitter.com/favorite_lyric/status/879675407720603648
快感のためだけに、人の命をゴミのように軽く扱う映画があり、今の時代に「僕ら」が見るべきは、そんな命の重みを揺るがすような映画ではなく、「希望に満ちた光だ」という歌詞。
確かに、人が次々と死んでいくアクション映画も、スリルはありますが、こういう映画を子供が見ると、命の重みがわからなくなってしまうのではと思うことってありますよね。
映画は戦時中人々の思想に影響を与えるために使われたくらい、とても影響力があるものです。
だからこそ、共有すべきは「希望に満ちた光」じゃないかと言っているのです。
「僕」が大切な人と出会い、自分の手を握る「少し小さな手」を見た時に、この人を愛するために生まれてきたと思うような、暖かい光に包まれた経験。
そんな「希望に満ちた光」をたくさんの人の心に灯さなければならないということですね。