生前最後!No Planを解説

David Bowie【No Plan】アルバム収録曲を解説!ボウイからの最後のメッセージを紐解く!の画像

今回取り上げるのはDavid Bowieの「No Plan」です。

こちらは2017年にリリースされたアルバム。全4曲が収録されています。

David Bowieの生前最後の肉声が楽しめる作品として一躍話題となりました。

本記事ではアルバムの概要から楽曲の解説まで、アルバムの魅力に迫ります。

また収録曲の一部はYouTubeの公式チャンネルにて公開中。

歌詞の内容が具現化されたMVを、是非記事と一緒にお楽しみ下さい。

アルバム「No Plan」の概要は?

タイトル「No Plan」の真意

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本アルバムのタイトル「No Plan」。

楽曲のタイトルにもなっているこちらは、予定や計画がない状態のことを指します。

ここで注意したいのはPlanというフレーズの訳し方。

週末の予定などの直近の予定ではなく、仕事や旅行などのかしこまった計画を指す言葉です。

ここでは大きくDavid Bowieの人生のことと捉えて良いでしょう。

寛容な人柄。常識に囚われないフリーダムな人生…。

上記のように本アルバムは彼の生き方に触れることができる作品であることが分かります。

待望のCD化

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本アルバムは、もともとデジタル配信のみで販売されていた作品です。

リリースするや否や、iTunesのランキングで1位を取るなど話題となりました。

その人気が功を奏し、後にCDとして発売されることになったといわれています。

ではその人気の秘密はどこにあったのでしょうか?

ここで重要となるのが、先ほどもご紹介した「生前最後」というキーワードです。

本アルバムには、David Bowieが最後にレコーディングをしたといわれる楽曲が収録されています。

そんな貴重な彼の歌声に注目が集まったことが人気の秘密といえるでしょう。

この気になる楽曲については、この後詳しくご紹介していくことにします。

オープニングはこちら!

Lazarus

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1曲目に収録されているのは「Lazarus」です。「ラザルス」と読むこちらの楽曲。

David Bowieが制作に関わったミュージカルのために書き下ろされた1曲です。

また本人が亡くなってからこの楽曲の真意が世間に知れ渡ったことでも有名。

ファンの間では、彼の遺作として今もなお人気の高い楽曲です。

注目すべきは歌詞に込められたメッセージ。

次章ではその内容を詳しくみていくことにしましょう。

ファンに向けたメッセージ

Look up here, I'm in heaven
I've got scars that can't be seen
I've got drama, can't be stolen

出典: Lazarus/作詞:David Bowie 作曲:David Bowie

上記のような印象的な歌詞から始まる本曲。

ここからも分かるように、「Lazarus」は人間の生死について描いた作品です。

天国に行った主人公。その世界での出来事を話しながら、残してきた人へ語り掛けるという物語です。

これは死を覚悟したDavid Bowieからの、ファンに向けたメッセージであると考えることができます。

自分の命すらも芸術として作り上げる、まさに彼はアーティストそのものといえるでしょう。

こちらのアルバムは、David Bowieが亡くなってからリリースされたものです。

そのため彼の口から本曲に込めた思いについて語られることはありませんでした。

しかし本作を担当した音楽プロデューサーからは、その真意が語られています。

気になる方は是非調べてみてはいかがでしょうか。

中盤曲を解説

No Plan

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