Alan Walker【Faded】歌詞を和訳して意味を徹底解説！深海の底に潜っていきたい気分とは

2年の歳月をかけて作り直され満を持して発表されたこの曲は彼のデビューシングル曲です。

次世代DJであるAlan Walkerの爆発的大ヒット作となりました。

また2018年リリースのファーストアルバム「Different World」にも収録されています。

1997年イギリス生まれでノルウェーで育った彼が若干17歳の時の作品です。

この曲の魅力は人の心をかき乱すような喪失感のあるフレーズですね。

また北欧の持つ神秘性もこの曲の特徴だと思います。

儚げな声の女性シンガーはIselin Solheim（イセリン・ソルヘイム）さんでノルウェーの方です。

では最初に和訳の前に混乱しないためにこの歌詞の注意点について書いておきますね。

まずこの歌を歌っているのはひとりのシンガーですが、歌詞の中にはふたりの台詞が書かれています。

あなたを探す人と消えてしまいたい人のはっきりしないボーダーがこの曲の妙を深めているのです。

歌詞の中の「光」を僕として「影」を私として和訳、考察していきたいと思います。

このふたりの恋愛が破局したことからこの曲は始まりました。

「光」はいつも「影」を必要とするものだと彼は身勝手な言い訳をします。

どちらかが犠牲になってしまうことはしかたのないことだったと彼は言うのです。

それは献身的に尽くした彼女に突き付けた剣を持つ言葉でした。

深く愛し合っていたからこそ言える言葉であり絶対的な信頼を持っていた関係だったのでしょう。

ですが人の心は変化していきますし、彼女は「影」であることに限界が来たのでしょうか。

これからは違う道を歩いて行くことを決めたはずなのです。

 別々の道を歩むと決めた時からあなたはわたしから遠ざかっていくのです。

彼女は彼と一緒に歩む人生を見たかったと言っています。

お互いが納得のいく別れだったのでしょうか？

「生きたい」と願う彼女の心の叫びは悲痛なものです。

ただ「生きたい」と願うのではなく、これから生きることの苦しさが表れています。

生と死のぎりぎりのところにいることがわかりますね。

この「？」は彼女から彼に投げかられた疑問符です。

別れを決め遠ざかって行く2人ですから何処にいるのかわからないとしても仕方のないことかもしれません。

ですがわかっていても探したいという彼女の心は平静を装えるほど強くはないのです。

彼女にとってこんなに苦しい現実はありません。

出会ったことすら、思い出のすべてが幻想だったのではないかと思いたいのでしょう。

夢の中でだけで会っていた人だったら良かったのかもしれません。

しかしながら現実は残酷です。