恋をすると「不安」や「寂しい」といったモヤモヤした気持ちが湧いてしまうもの。
でも、こういったネガティブな感情があるからこそ、嬉しい時の幸福感も増します。
大好きな彼との関わりが増え、愛情が増せば増すほど、ネガティブな心の痛みも深くなっていく…。
恋の深みにハマってどうしようもない状況なのが読み取れますね。
これは彼との間に満たされない「何か」があるかもしれません。
その真相を読み進めていきましょう♪
シンデレラの願い
女性の心に秘められた思いとは?
ドレスを脱いだシンデレラ もどかしいほどあなたが大好き
Kissだけじゃもう 足りないわ
抱きしめて 素肌の私を 三日月が見ているけどね
出典: ドレスを脱いだシンデレラ/作詞:小竹正人 作曲:FAST LANE,LISA DESMOND
美しいドレスをまとったシンデレラが舞踏会へ行き、王子様のハートを射止めるおとぎ話。
この楽曲でのシンデレラは王子様とのより深い関係性を望みます。
キスだけではなく、もっと特別なことがしたい…。
愛情が深まれば深まるほど、女性は次のステップに進みたいという心の準備が整っていくもの。
でも、ここでは単純に着ている衣装を脱ぎ捨てる…という意味だけではなさそうです。
これは心にまとわりつく「ドレス」のような鎧を意味しているのではないでしょうか?
綺麗に見えるように取り繕った表面。
それは、相手に好かれたい一心から生み出されたもの。
ところが本当に好きになった相手には「素の自分」を受け入れてほしいのです。
最後の行に注目しましょう。
「三日月」がその姿を見ている…これは「人目を気にしてしまう」という意味合いだと思います。
素を出そうと頑張ってもやはり、他人の目を気にして心を乱されてしまう。
主人公は少し臆病な性格をした女性なのかもしれません。
でも、そんな自分から脱却したいと思っているのも伝わってきますね。
(Do you know I'm in love with you?)
出典: ドレスを脱いだシンデレラ/作詞:小竹正人 作曲:FAST LANE,LISA DESMOND
こちらの英語を和訳すると「私が恋におちたことを、あなたは気づいてるの?」。
彼に夢中になってしまった今、相手はどう感じているのかが気になってしまうのでしょう。
「この愛情を君と共有したい。」
そんな心情を表現したフレーズなのだと思います。
本当の自分に気づいてほしい
笑顔の理由
昔々ママが「女の子は笑ってなさい」
いつもそう言ってたわ だから私笑ってるの
出典: ドレスを脱いだシンデレラ/作詞:小竹正人 作曲:FAST LANE,LISA DESMOND
これは前述した、心にまとっている鎧の正体でしょう。
笑顔の女性はとても魅力的。
母の言葉を忠実に守り、主人公はどんな時でも笑顔を貫いてきたのだと思います。
笑顔が眩しいAmiさんとリンクした内容ですね。
しかし、このフレーズからはちょっと「無理もしている」ような印象を受けます。
恋するほどに膨らむ「不安」や「寂しさ」といった感情。
それすらも笑顔で隠してしまっているのかもしれません。
そんな「笑顔の鎧」をドレスを脱ぐように取り払い、素の自分をさらけ出す事ができたのなら…。
王子様が素の自分を受け止めてくれたとしたら…。
主人公の心はスッと軽くなることでしょう。
笑顔で隠してしまった悲しさ
悲しくなんてない振りをして 鏡に向かいMakin' smile
でもね あなたに逢えない夜には 本当に泣きたくなるわ I love you
出典: ドレスを脱いだシンデレラ/作詞:小竹正人 作曲:FAST LANE,LISA DESMOND
ここでも「無理をしている」主人公の姿を読み取ることができます。
悲しい気持ちを出さないよう、鏡の前で笑顔の練習をしているようです。
健気な姿が描かれていますね。
でも本心では…泣いてしまいたいほど、彼への寂しい気持ちで満ち溢れています。
主人公はそんな自分に気が付いて手を差し伸べてくれる「王子様」を待っているのではないでしょうか。
女性が喜ぶ定番のティファニー
大人になったシンデレラ あなたにだけは知って欲しいのよ
ティファニーブルーの 朝空
二人きり 浮かんだならば 私 あなたに溶けるのよ
出典: ドレスを脱いだシンデレラ/作詞:小竹正人 作曲:FAST LANE,LISA DESMOND
歌詞に出てくる「ティファニーブルー」という言葉。
ティファニーで発売されているブルー系の商品ラインの事かと思われます。
いずれの商品も水色っぽいカラーを基調としており、MVの水色とテイストが一致しているのです。
ティファニーのグッズは、男性に貰うと嬉しいプレゼントの定番ではないでしょうか。
そんな「ティファニーブルー」の色をした空に、二人で浮かびたい…。
「彼からプレゼントを貰いたい」なんて気持ちが込められているかもしれないですね。
単純に物が欲しいのではなく、「愛しい彼」から「特別なもの」を貰いたい心情なのだと思います。