気づいた時には死んでた
大切な人に振られて…
生きていたってしょうがない
世界を悲観した
出典: 欲望のリインカーネーション/作詞:秋元康 作曲:渡辺未来
失恋によって<精神的な闇の底>にいる様子。
主人公にはきっと世の中のすべてが灰色に見えていることでしょう。
大好きなあの人と一緒にいられないのならすべては無意味なのでしょう。
心が何も感じなくなり、世間から断絶されています。
喪失感
有害物質が眠る
化学工場で
横たわるように
希望を廃棄した
出典: 欲望のリインカーネーション/作詞:秋元康 作曲:渡辺未来
ここでは主人公の形骸化が見てとれます。
・生きる屍(しかばね)となった少女。
ここから想像できるのは、“人形と化した少女たちの姿”です。
イメージとしては冷たい金属の台に乗せられたお人形。
少女たちは失恋の痛み(の毒)により、精神を喪失。
虚しく<生きた人形>となって横たわります。
かつてあの人へ抱いていたキラキラした想い。
それもいまや涙とともに流れ去り消えてしまいました。
1番のサビを解釈
くすぶる感情
欲望が目を覚ます
WOW WOW WOW
復活の声上げる
WOW WOW Love me do!
悲しみは忘れても
WOW WOW WOW
愛しさは覚えてる
I can't forget about you
出典: 欲望のリインカーネーション/作詞:秋元康 作曲:渡辺未来
まだ愛する人のことを忘れ切れていない様子。
一度は完全に死に絶えてしまった精神。
しかし未練によって再起してゆきます。
振られて傷ついていてもここには愛しい彼への恨みはありません。
ここにあるのは、ただひたすら一途に相手を想う気持ちのみ。
「完全な片思い、だけど忘れられない、まだ大好き」
そう読み取れる歌詞です。
サビを途中解釈
この部分の歌詞はどう解釈すればよいのでしょうか。
冒頭の歌詞ですでに失恋しているのは確実。
ですがやはりもう一度愛する人に想いを伝えたいのでしょうか。
それともただ未練について歌っているだけなのか…。
いろんな受け取り方ができる歌詞ですね。
2番の歌詞
闇
必要とされない月は
都合よく雲に隠され
真っ暗な空の上で
絶望してるだろう
出典: 欲望のリインカーネーション/作詞:秋元康 作曲:渡辺未来
「惨めな自分を月明りで照らしてほしくない」。
そんなふうに読み取れる歌詞です。
とにかく今はひたすら真っ暗闇の中に身を投じたい。
そんな気持ちなのかもしれません。
<誰にも見られたくない、誰とも触れ合いたくない>
世の中への明るいものすべてへの強い拒絶を感じさせます。