醜いものはすべて
土深く埋めて
人の目につかぬ
忘却の彼方へ

出典: 欲望のリインカーネーション/作詞:秋元康 作曲:渡辺未来

この歌詞部分にも自己への惨めさが表れていそうです。

上の月の歌詞と同じく、暗闇と同化したい気持ちがうかがえます。

自分の存在を消してしまいたくなる絶望感。

2番のサビを解釈

今でもまだ…

欲望が息をする
WOW WOW WOW
感情も湧き上がる
WOW WOW Nobody knows...
その記憶消されても
WOW WOW WOW
本能は知っている
Come light the fire in me

出典: 欲望のリインカーネーション/作詞:秋元康 作曲:渡辺未来

ひっそりと誰にも知られないところで生き人形となっています。

心はうつろ。

ですが愛しい人への愛情だけは残っているのですね。

息も絶え絶えの中、気持ちが再燃し始めます

未練

心はゾンビのように
死にきれないもの
繋がれた鎖
引きちぎり彷徨う

出典: 欲望のリインカーネーション/作詞:秋元康 作曲:渡辺未来

凍(い)てついてしまった心を溶かすのは、愛しい人への想い

二度と復活できそうになかった精神が鼓動を取り戻すかのよう。

ですが行き場もなく暗闇を這いずり回っています。

このままでは腐りはててしまう…。

やっと主人公は己を取り戻し始めます。

これが曲タイトルの“リインカーネーション(輪廻)”を指すのでしょう。

リインカーネーションとは結局何なのか?

3つの分類

リインカーネーションという言葉について。

Wikipediaでは竹倉史人さんという人類学者の方による3つの分類について触れられています。

1.転生型=循環
2.輪廻型=流転
3.リインカーネーション型=成長

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/転生

ということは、この曲は主人公の成長物語

さらにこの「3.」については次のように書かれています。

人間は生まれ変わりを通して成長すると考える。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/転生

つまり失恋を通して主人公が生まれ変わったということでしょう。

恋は女性を成長させるものなのですね。