欲望のリインカーネーション（乃木坂46）の意味とは？歌詞を独自解釈！心は死にきれない…きっとあなたも

ここまでの歌詞の独自解釈をふまえて、もう一度冒頭の英語歌詞を振り返ってみます。

今度は初回の解釈よりもいくぶん意味が通じやすくなっているはずです。

主人公はおそらく、夜を待たずに彼に逢いにいきます。

死にかけていた心を復活させ、行動に移すときが来たようです。

きっと相手の男性は、主人公の未練を知っているのでしょう。

なのでまだ今なら間に合うかもしれません。

時間が経てば経つほど相手の気持ちはさめてしまうものですから…。

一刻も早く彼のもとへ行かないと、ほかの誰かに奪われる可能性もあります。

そうなる前にもう一度、諦めきれない想いを伝えにいくのですね。

勇気ある行動。

思わずエールを送ってしまいます。

「今すぐあなたに逢いたい、どうか行かないで。夜まで待てない、今すぐ行くわ」

ゾンビといえば夜にしか動けないイメージ。

ですが主人公は陽が沈むのを待たずに、愛しいあの人のもとへ駆けつけるのですね。

いっときは世間から隔絶されるほど自分の殻にこもっていた彼女。

その殻を打ち破る勇気はまさに輪廻（＝生まれ変わり）のイメージです。

主人公はきっと失恋の経験を経て今まで以上にタフになったのでしょう。

閉ざされていた暗い心（＝工場）の扉を開け、彼のもとへゆく主人公。

その結末はどうなるのか誰にも分かりません。

失恋の暗闇の中朽ち果てそうになっていた少女。

自分を奮い立たせ、ふたたび愛しい彼に逢いにゆく選択をします。

つまり“想い（＝欲望）が復活を果たした（＝リインカーネーション）”のです。

乃木坂46といえば、お嬢様系のドーリールックス。

実際、この曲のLIVE映像の彼女たちは本物のお人形のよう。

無表情で無機質に歌い踊る乃木坂46にこの曲はピッタリですね。

この曲のLIVEでは全員が黒い目隠しをして歌うシーンがあります。

あれは失恋直後の「何も見たくない、聴きたくない」という心情の表れでしょうね。

ですが途中で目隠しを解き、冷え切った心に温度を取り戻していきます。

サビ部分では、メンバーが自分の胸を抱き締めながら情熱的に踊るのが印象的。

恋の苦悩を踊りで表現するメンバーの姿。

とても女性的でセクシーです。

おそらく失恋経験をお持ちの方なら誰にでも身に覚えがあるでしょう。

失恋して心を閉ざすのは簡単なことです。

ですが一度振られた相手に心を開いて再び逢いにゆくこと。

これはなかなかできることではありません。

失恋を経験すると多くの女性はしばらく内面世界に引きこもってしまいます。

（しばらくどころか何年も引きずる方も多いでしょう）

何もかもが嫌になり、誰にも心の傷に触れて欲しくないと感じます。

ですがこの主人公はそれに甘んじないのです。

自分の気持ちに正直になり、相手の胸に飛び込んでゆく。

その勇気と覚悟は生半可なものではないでしょう。

少しの可能性があるのなら、それに賭けてみたいという気持ち。

その強さは彼女の成長（＝リインカーネーション）の証なのですね。

失恋の痛々しい気持ちにフタをし、地中深くに葬ってしまうこともできる。

でも自分の気持ちに素直に向き合い、愛を告げにゆく少女。

それを歌ったのがこの「欲望のリインカーネーション」という歌なのかもしれません。

少女といわず、全年齢の恋する女性に読み解いてほしい歌詞ですね。

乃木坂46の魅惑のルックス＆歌声。

いま一度動画でチェックしてみませんか。