「円盤飛来」
メジャーデビュー後初のシングル
今回ご紹介する「円盤飛来」は、2012年6月ににリリースされたたシングルです。
Hello Sleepwalkersは2012年の1月にアルバム『マジルヨル:ネムラナイワクセイ』でメジャーデビューを果たしました。
「円盤飛来」は、メジャーデビュー後初のシングルということになります。
デビューアルバムでその先が読めない曲構成、壮大な世界観を感じさせ、早くも只者ではない予感を多くのロックファンに感じさせたHello Sleepwalkers。
新ジャンルのような音楽に魅せられたファンの期待は膨らむばかりでしたが、そこにリリースされたこの曲も、また新たに度肝を抜くものでした。
Hello Sleepwalkersならではの曲作り
従来の作曲方法にとらわれず、自由な発想をもって作曲するギターヴォーカルのシュンタロウ。
彼の頭の中では、曲どころか歌詞までも同時進行で作られていくようです。
曲先、詞先という言葉があるように、まずは曲、もしくは歌詞のどちらかがある程度の形まで出来上がり、それからもう一方に着手するといった手法がほとんど。
ところがシュンタロウは、曲そのものの全体像を作らずに、セクションごとに仕上げていくといいます。
ひとつのセクションが出来上がるとそのセクションが一番面白く生きるように次の構成を、といった風に曲を制作していくそうです。
荒唐無稽にも思えてしまうあの不思議な構成の曲は、こうやってできているんですね。
歌詞も、その一つ。テーマを決めて取りかかるわけでなく、この曲作りの過程で生まれてくるということ。
設計図なしに建物を建てていって、結果的には何の問題もない美しい家が出来上がる、そういった感じでしょうか。
予測していないからこそ生まれてくる閃き、というものもあるんでしょうね。
そこにさらにメンバーの意見が加わって、精査されていくそうです。
英詞や、セリフも登場
この「円盤飛来」もそうしてできた曲の一つ。
セリフの部分があったり、英詞があったりとそれまでの曲とは少し違う雰囲気を持つ曲ですが、これも最初から入れようと思ってのことではなく、結果としてこうなったということ。
セオリーに従わないで作る、ということはあらゆることが自由にできる、それを体現したような曲になっています。
存分に演奏を楽しめるMV
MVでは、メンバーのかっこいい演奏シーンを思う存分堪能できます。
ギターソロ部分の演奏の迫力はかなりのもの。
この曲はライブには欠かせない一曲だといいますが、納得です。
生で聴いたら、かなりの圧力を感じるでしょう。
そしてその後、後半の盛り上がりは異様なほど。
従来よくある、サビを繰り返す、というわけでなく新しい展開を持ってきて、興奮も最高潮に。
トリプルギターと、ツインヴォーカルであることが存分に活かされた曲だといえるのではないでしょうか。
「円盤飛来」の歌詞
ではここからは、「円盤飛来」の歌詞を見ていきましょう。
英詞の部分は、和訳です。
君の立派な創造理念と 僕の勝手な妄想理想を
混ぜて捏ねて焼いて少し干して炒めて煮詰めて
スパイスに一匙悲しみを 愛のソースを二滴垂らしたら
出来上がった最後の晩餐 宙に舞ったスプーンと賞賛
出典: 円盤飛来/シュンタロウ 作詞:シュンタロウ
お互いが勝手に描いてた理想を、押し付けあうということでしょうか。
誰しもそんな部分はあるかもしれませんが、愛してる二人の間でそれが起きた時、もう悲惨なことになりますね。
愛憎混じり合った、凄惨なことにもなり得ます。
そうなってしまったら、もうどう調理しても手の付けようがありません。
最後の晩餐を目指して、まっしぐら。
This light BGM rewinds GMT.
The power station had become inhumanity.
I'll fly to fall down, and ignore your logic.
July 20, he may steal melodic encores.
出典: 円盤飛来/シュンタロウ 作詞:シュンタロウ
【この光がBGMのように、時差を巻き戻してくれる。
発電所は無慈悲なことになるだろう。
僕はわざわざ落ちる為に飛び立つんだろうな、君の理屈なんか聞かないで。
7月20日、彼はアンコールを奪ってしまうんだろう】
I am painting their UFO scarlet and powder blue by piles of technologies of radio she created.
I am making the X-rated music to carry it off by forbidden experiments. That is maybe…
出典: 円盤飛来/シュンタロウ 作詞:シュンタロウ