ONE 読 ROCK 3 『We are』
新しい世代に向けられた一曲
今月1月11日にリリースされ、 大ヒット中のONE OK ROCKのアルバム 『Ambitions』 から、 既に筆者が150回聴き込み、 翌日にはカラオケで歌いこんだ(84.479点)名作、 『We are』 の歌詞を検証していきたいと思います。 この曲は、 NHKで放送された 18祭 でも披露された、 次代を担う 若者たちに贈る歌となっています。 映像を見ましたが、 すごい支持を得ているバンドだと、 改めて感じました。 それでは ONE 読あれ。
その1 ~反発ではなく前に進むだけだ~
歌詞その1
We are
We are
We are
We are
They think that we're no one
We're nothing, not sorry
They push us
It's too late, it's too late
Not going back
出典: We are/作詞:Toru,Taka,Brittain Colin,Long Nick 作曲:Toru,Taka,Brittain Colin,Long Nick
※和訳はGoogle翻訳をもとに 筆者が編集しています。 ボーカルのTakaの台詞に当てはまるような 言葉遣いを意識して編集しています。 (和訳) 奴らは思っている。 僕らはまだ何でもない存在だと 確かに何物でもないけど、屈することはない 奴らはプレッシャーをかける 遅すぎる、もう遅すぎる、 引き返せないぞと
夢は終わり 目を覚ます時
絶望や希望も同時に目を覚ました
鏡に映った 僕が問いかける
自分を誤魔化し 生きることに意味はあるか
出典: We are/作詞:Toru,Taka,Brittain Colin,Long Nick 作曲:Toru,Taka,Brittain Colin,Long Nick
考察その1
ONE OK ROCKも これを(一部の) 大人たちに言われてきたのか、と 共感してしまいます。
変わらないことに文句を言うのに 変わっていくことを拒む大人たち。
それを変えようとする若者に 『現実』という武器で 止めにかかる。
結局は現状に落ち着きたいだけ。
そしてそんな大人ほど、 変わったときには 最初からそうなると思ってた顔をする。
その空しさを感じながら 筆者も生きてきていますので 強く共感する部分でした。
自分を誤魔化し 生きることに意味はあるか? …この歌のメインテーマに聴こえます。
ONE OK ROCKは 英語詞と日本語詞のミックス による作品が多いですが、 その類いの作品の中で、 これほど 日本語に強さを込めた歌は 筆者から感じるに なかったと思います。 (インディーズ曲から聴くにあたり)
若い頃は勢いがあります。なんでもかんでも勢い任せで突き進むことができます。
そのくらいエネルギーがあり余っています。
ONE OK ROCKはそんな若者のエネルギーを代弁するようなバンドです。
でも冷静な思考で、確信に満ちた言葉で、僕たちに語りかけます。
「自分を誤魔化し 生きることに意味はあるか? 」
この言葉はこの曲のメインテーマであり、この曲の存在意義そのものです。
もっと言えば、ONE OK ROCKというバンドが延々と語りかけてくるテーマだと思います。
この曲を受け止めた数え切れない人たちが、この言葉を信じ、勇気をもらい、前に進んできたことか。
そこには年齢は関係ありません。
若者も中年も、いや初老だって老後だって青春はそれぞれです。
誰も、自分を誤魔化して生きるなんて本当はしたくありません。
今までも、これからも迷った時は、ONE OK ROCKが語りかけるこの言葉を思い出せば、前に進んでいける気がします。
その2 ~自分に住み着く『悪魔』との闘い~
歌詞その2
When you're standing on the edge
So young and hopeless
Got demons in your head
We are, we are
No ground beneath your feet
Now here to hold you
'cause we are, we are
The colors in the dark
出典: We are/作詞:Toru,Taka,Brittain Colin,Long Nick 作曲:Toru,Taka,Brittain Colin,Long Nick
(和訳)
君たちが崖っぷち(だけどそれは先端なんだ)に立っている時
若過ぎて、絶望で、
頭の中に悪魔が入り込んで来る
僕らは、僕らは…
君たちの足元には地面はないけど
今ここで支えていくよ
僕らは、僕らは…
暗闇の中での色彩だから
考察その2
()内は 崖っぷち と訳しましたが、 原文は Edge=先端なので、 世界観を感じながら 筆者が付け加えた訳文です。
We が誰を指すのかな? と疑問に感じてましたが、 ここでは ONE OK ROCKを指すのかなと 感じました。
それでは続きを。
この曲では「暗闇の中の色彩」というありえないシチュエーションがリアリティーを持っていることが不思議です。
この曲を象徴するフレーズの1つですし、相反するものが共存している感覚が表現されている繊細なフレーズですね。
ONE OK ROCKの歌詞には圧倒的な共感性があります。
だからこそ言葉の1つ1つや、現実にはありえないシチュエーションすらリアリティーを持って、すっと私たちの胸の中に入ってくるんですね。