ベストアルバムに収録された新曲

【サドンデス/私立恵比寿中学】岡崎体育プロディースのMVを解説!アイドルらしからぬ神曲の結末とは?!の画像

「サドンデス」は私立恵比寿中学ベストアルバム「『中辛』~エビ中のワクワクベスト~」に収録された一曲。

この曲は新曲なのですが、ある意味、「エビ中」こと私立恵比寿中学の集大成と言える曲です。

それは、音楽性であり、また途中の寸劇であり、歌詞のストーリー性でもあります。

発売直後のインタビューでは、メンバーが「集大成っぽい」や、「ホームに帰った感」と語っていました。

あの岡崎体育さんがプロデュース!

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この「サドンデス」は作詞、作曲、振り付け、MV監督を岡崎体育さんが担当されています。

完全なる「総合プロデュース」ということになりますね。

実は、岡崎体育さんと私立恵比寿中学は共にSME Recordsというレーベル所属のアーティスト。

あるとき、岡崎体育さんが「エビ中に曲提供したいな」とツイートをしたことから、話が動きます。

さて、岡崎体育さんといえば!

あの「MUSIC VIDEO」で一世を風靡したアーティストです。

「MUSIC VIDEO」では女の子に対する演出としてこういうのがあると歌っていました。

ミュージックビデオにおける女の子の演出講座
(1)泣かす
(2)踊らす
(3)音楽聴かす
(4)窓にもたれさす
(5)倒れさす

出典: MUSIC VIDEO/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育

この"法則"は「サドンデス」でも活かされているのでしょうか?

衝撃のMV

私立恵比寿中学公式YouTubeチャンネル「エビ中のエビちゃんねる!」より

では「サドンデス」のMVを観ていきましょう。

癖の強い歌い方

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まずはドラムから入るイントロ。

岡崎体育さんは作曲で気合いを入れるとき、イントロをドラムから始める癖があるそうで(笑)

今回も相当気合いの入っている楽曲のようです。

そこからは、ワンフレーズごとにメンバーが交代して歌います。

ちなみに、歌う順番はこうなります。

廣田→真山→星名→松野→小林→安本→中山→柏木

一人一人、リップシーンで抜かれますが、皆さん個性的というか、癖が強い。

そして気になるのは歌詞

廣田さん、真山さんが歌う部分は、戦いを感じさせるようなシリアスで力強い内容です。

ところが、星名さんのパートから少しずつずれていきます。

松野さんのパートになると、お笑い路線になっているのでしょうか?

「膝」というときの表情が必要以上につけられていますね。

この後、小林さんのパートからは、恋愛のような内容歌詞が変わっていきます。

ドラムのリズムも、アイドル楽曲によくある「ドッ・ドドン」のパターン。

柏木さんが歌った直後に安本さんがウインクするのですが、ワンポイントで惹きつけられます。

予兆

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先ほど、「お笑い路線?」と書いた松野さんですが、もう一つ気になる点があります。

リップシーンから引いた画角になると、松野さんの立ち方が微妙に固い。

この理由はこの後のダンスバトルで明らかになります。

端っこにフォーカス

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0分58秒から、全員が揃って歌う1番のサビ。

MVでは、八人並んでいる両端の二人のアップが交互に繰り返されます。

向かって左端が小林さん、右端が柏木さんですが、これにも理由があります。

実は、小林さんは「軽度のバセドウ病」、柏木さんは「突発性難聴」と公表されていたのです。

岡崎体育さんは、この両端の二人に個人的なエールを送りたかったとのこと。

病気と闘いながら、全開の笑顔で歌う二人。

1分09秒からわずか5秒のシーンですが、この事実を知っていたファンは感慨深く観たそうです。

ところが…