玉置浩二作曲の名曲♪
中森明菜さん8枚目のシングル「サザン・ウインド」が発売されたのは1984年でした。
バブル真っ盛りのその頃に10代~20代だった世代は40代~50代ということになるでしょう。
安室奈美恵さんが引退しても安室ちゃんと親しまれているように、いつまでも明菜ちゃん!
アラフォーからアラフィフ世代にとっては永遠のアイドルです。
そんな明菜ちゃんのヒット曲の中でも「サザン・ウインド」は人気が高いと言えるでしょう。
カラオケで真っ先に「サザン・ウインド」を歌うママさんも多いはずです。
もしかしたらお母さんがよく歌うから知っている!という若い世代もいるかもしれませんね。
80年代、明菜ちゃんも安室ちゃんのようなファッションリーダーのひとりでした。
明菜ちゃんは1982年に発売されたセカンドシングル「少女A」でブレイク!
デビューシングルの「スローモーション」も再注目を浴び、以降は立て続けに大ヒットしました。
シングルごとに曲調や衣装に合わせたヘアスタイルだったのもポイント!
当時の10代~20代女子はこぞってヘアスタイルをマネしたものでした。
とくに「サザン・ウインド」には髪という歌詞があり、明菜ちゃんも気合いが入っていた模様。
その点も含めて、じっくり「サザン・ウインド」の歌詞について解説していきましょう。
玉置浩二のセルフカバーも
ちなみに作曲は安全地帯の玉置浩二さんが担当しています。来生たかおさんの作曲以外では……。
「1/2の神話」の大沢誉志幸さんと「禁句」の細野晴臣さんに続く、ミュージシャンによる作曲。
いわゆるロック調になっているところも聴きどころです。
夏木マリさんのダンナ様の斉藤ノヴさんもパーカッションで参加!というゴージャスさ。
作詞は来生えつこ!意味深な歌詞を解説
8枚目のシングル「サザン・ウインド」の作詞は来生えつこさんが担当しています。
「少女A」「1/2の神話」「禁句」の売野雅勇さんと「北ウイング」の康珍化さん以外は彼女。
つまりデビュー以来のシングル8曲中4曲も来生えつこさんが作詞しているわけです。
今回は作詞のみ
来生えつこさんは作詞家・小説家・エッセイストとして活動されているお姉さん。
弟の来生たかおさんは作曲家で、シンガーソングライターでもあります。
薬師丸ひろ子さんの「セーラー服と機関銃」との競作曲「夢の途中」が有名ですね。
明菜ちゃんには来生姉弟作の楽曲が多いわけですが、今回は作詞のみ来生えつこさん。
優しいイメージの女性を描くことが多い来生えつこさんにしては少々刺激的な歌詞です。
作曲が来生たかおさんではなく、玉置浩二さんという点が影響したのかもしれません。
タイトルは南風!
あいさつするのよ海風に
自然に体がリズム取る
パナマ帽くるくると指でまわして
出典: サザン・ウインド/作詞:来生えつこ 作曲:玉置浩二
冒頭からいきなり「サザン・ウインド」の世界観が全開になっています。
歌詞に入る前にタイトルの意味を確認しておかなければ、置いてきぼりになりそうですね。
「サザン・ウインド」とは「南風」。
つまり南の温かい風が吹いている場所の歌ですよ!ということになります。
パナマ帽って何?
海が広がっていて陽気なリゾート気分。挨拶代わりにウキウキ踊り出しそうということでしょう。
ここまではついてこられましたか?では先に進みますよ。と思った矢先に「パナマ帽」です。
だから「パナマ帽って何?」という展開……。パナマ運河と関係あるのでしょうか?
それが関係ないんですね。もちろん、北米と南米のあいだの中米に、パナマという国はあります。
ところが国名のパナマとは関係なく、南米エクアドルが起源のパナマソウの葉で作られた帽子。
カチッとした麦わら帽子、おもに男性が夏に正装用として被る帽子のことになります。
南国なのでラフな服装かもしれませんが、パナマ帽ということで少し気取っているわけです。