デビュー以来の懸案だった船上劇場
紆余曲折を経て
船上劇場で定期公演を開くのが、STU48が始動して以来の悲願でした。
なにせ船を劇場に改造するという前例のない話です。
秋葉原のAKB劇場を開設するのとは比べ物にならないぐらいの難事業になりました。
2018年に劇場となる船が決まり、長い改造工事を経て2019年春の開幕を目前にしています。
改造中のSTU48号で撮影
撮影地は因島の工場
撮影は船を改造したの広島県因島にあるジャパンマリンユナイティッドの因島工場で行われています。
海上自衛隊や海上保安庁の艦船など、特殊な艦船を手掛けている会社。
STU48号を船上劇場に改造するのも特殊な技術が必要なんですね。
この船の工事はドックで行われていたので、撮影用に岸壁にまで出してきたのかもしれません。
船の外観は改造部分に足場が組んであり、いかにも作業中という雰囲気が漂っています。
メンバーが全員出演
キャプテンがカワイイ
MVはSTU48号の係留されている岸壁と船上でのダンスパフォーマンスとオフショットで構成されています。
さわやかなAメロに合わせて、この曲でセンターを務めるキャプション岡田奈々のアップからスタート。
彼女が船長さんといったところか。
岡田に続いて瀧野由美子以下、石田、薮下、岩田、市岡、中村のアップ。
最後にもう一度映る岡田の笑顔が可愛いすぎる。
メンバーはほとんどロングヘアかセミロングなので、キャプテンのショートが余計に目立ってます。
次にドローンが上空から撮影するSTU48号と岸壁を走るメンバーたち。
晴れた空が続くわけじゃない
明日(あす)が見えない嵐の日もあるだろう
僕らは水夫だ 夢見る者たち(冒険者だ)
大切なその願いに力を合わせよう(みんなで)
コンパスの針なんかに縛られることなく(どこへでも)
自分が信じる方向 自由に舵を切るんだ
出典: 出航/作詞:秋元康 作曲:小野貴光
秋元康がこの曲でメンバーに送った激励のメッセージと思いたい。
ストレートに心に響く歌詞です。
「瀬戸内の声」のMVもドローンを使った空撮がふんだんに使われていました。
屋外では空撮でいろんな角度から撮影できるから、疾走感のあるMVでは威力を発揮してます。
彼女たちのMVは瀬戸内のロケーションを生かした映像が魅力なんですね。
STU48のでかい旗を手にして、太陽に向かってメンバーを先導するのはキャプテン。
マリンルック
衣装は襟をセーラー服に仕立てた白いオーバーオールのサロペット。
帽子を被っているのはキャプテンだけで、これもセーラー帽をイメージしたもの。
白のサロペットにあしらわれたストライプとアンダーのマリンブルーが、いかにもマリンルックらしい。
AKBグループでは他に見かけないファッションです。
こんなファッションをコーディネートできるのは、海をモチーフに出来るSTU48の強みといえるでしょう。
この白とマリンブルーの組み合わせは、完成したSTU48号の塗装とマッチしています。
アカペラの終わりに曲タイトルとメンバーの集合ショット。
STU48号をバックに記念写真っぽい構図がなんともいえない。
今回は選抜ではなく33人全員が参加なので、この曲がSTU48にとっていかに重要か伝わってきます。
自撮り
MVのポイントはメンバーの自撮り映像が随所にちりばめられていること。
バスのシーンではさっそく瀬野、石田のツーショットにキャプテンがソロで自撮り。
分割画面や窓を組み合わせてけっこう凝った映像になっています。
船首でSTU48の旗を手にした今村美月をスマホで記念撮影する土路生優里を二分割。
マストに掲揚した旗を空中からドローンの映像が組み合わされてなかなか凝ってる。
デッキと操舵室、ダンスにドローン、それに自撮の映像が加わってシーンの切り替わりが目まぐるしい。
操舵室でキャプテンが外のメンバーに指示をしているのが楽しそう。
圧巻は全員の自撮り映像を画面全体に分割して並べたシーンです。