1行目は自分たちが過ごしてきた時間の意味や価値を表現しているように思えます。
そして2行目は、メンバーたちの音楽への思いの熱さがどれだけか、ということ。
それぞれ「あの頃に」知ることができれば…という思いを込めた歌詞かも知れません。
それが叶わなかったから3行目にある記憶が消えないのでしょう。
試行錯誤を繰り返していた自分たちは、まさに4行目のように思えたのではないでしょうか。
そしてここの歌詞で注目すべきは「赤道」です。
その前のフレーズからすると当てもなくフラフラとしている様子がイメージできます。
しかし赤道は常に熱い。
つまりこの赤道は甲本さん自身の情熱を意味しているのではないでしょうか。
どれだけ彷徨って右往左往したって、情熱だけは消えていかない。
だからこそ、2行目には温度計が出てくるのです。
想いの温度は測れるものではありません。
でも、自分の想い=情熱は熱いままということが伝わってくるようではありませんか。
きっとメンバーが変わってコンセプトが変わって、様々な形になっても変わらないもの。
それは音楽にかける情熱なのだと考察できます。
新たな出発への掛け声
20年間にわたる迷いや変化の末に彼らがたどり着いたのがザ・クロマニヨンズだったのかもしれません。
その最初の曲は、新たな目標を捕捉した甲本さんの熱い思いを象徴するような「タリホ―」。
つまり“掛け声”を敢えてタイトルにしたのでしょう。
だからこそ、「挨拶代わり」であるファーストシングルの表題曲にふさわしい曲だといえます。
まとめ
絶大に人気を獲得しながらも迷いや葛藤を体験したTHE BLUE HEARTSと↑THE HIGH-LOWS↓。
その中心となっていた甲本さんと真島さんも、いろいろな点で「形を変え」ながら活動してきました。
そんな彼らがザ・クロマニヨンズとして新しい一歩を踏み出すための曲が『タリホー』なのです。
彼らのこれまでの軌跡を客観的に振り返ったことで、新たな「目標」を捕捉した歌でした。
「タリホー」は、まさにそんな甲本さんや真島さんたちの心の中で叫ばれた掛け声なのかもしれません。
本楽曲を新しい一歩のための応援歌として受け取っていただけたら幸いです。
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