切ない歌声・歌詞が魅力の名曲に迫る!
今から10年以上前にブレイクし、今なお第一線で活躍し続ける「BUMP OF CHICKEN」。
米津玄師やRAD WIMPSなど「BUMP OF CHICKENの影響を受けている」と公言するアーティストも少なくなく、ファン・アーティストのどちらにも影響を与えているバンドですね。
今回スポットを当てるのはそんな彼らが2014年にリリースしたシングル「You were here」です。
「夢の時間の終わり」を想像させる切ない歌詞
それでは早速「You were here」の歌詞をチェックしていきましょう。
夢の時間は終わり、いつもの日常へと帰っていく
車輪が回って遠ざけてく
体と体遠ざけてく
鼓膜に残る耳鳴りと二人で
一人の夜に戻る
出典: You were here/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
待ちわびていた夢の時間は終わり、自分の身体を乗せた車の車輪が回って会いたかった人との距離が離れていきます。
鼓膜に残る耳鳴り、というのはその夢の時間に聞こえていたものの残響のこと。
その残響が鼓膜に残っているまま一人の夜、つまりいつもの日常へと帰っていきます。
信じられないくらいにすぐ過ぎた
魔法の時間はすぐ過ぎた
頭の中は片づかないままで
枕まで帰る
出典: You were here/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
好きなアーティストのライブや、久しぶりの恋人とのデートの時間ってあっという間に過ぎてしまいますよね。
そんな時間が終わったことはしっかりと理解していながらも、頭の中はすぐには片付かずその時間を過ごしているかのようにふわふわした気持ちになる方も多いと思います。
でも時間は待ってくれないので、その気持ちのままいつもの日常へと帰っていくわけです。
このまま次の日が仕事や学校だと辛いですよね(笑)。日曜日のライブは精神的にも体力を使う!と感じている方は多いのではないでしょうか。
目を閉じれば瞼の裏で広がる"光の記憶"
君の声が聞こえたこと
まぶたの裏に光の記憶
出典: You were here/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
いつもの日常へと戻り、就寝するために目を閉じると夢の時間の光景が瞼の裏で広がりますよね。
藤原基央はこのことを"光の記憶"と表現しています。デビューから20年ほどが経ちますが、グッとくるフレーズのセンスは健在です!
まだ消えない 消えないよ
まだ輝いたままだよ
でもいつか消えちゃう 消えちゃうよ
こんなに
今こんなに愛しいのに
出典: You were here/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
そんな光の記憶はすぐには消えることなく、しばらくは鮮明に頭の中で輝き続けるんですよね。
この輝き続ける記憶が、次の夢の時間までパワーとなるわけです。
とはいえそんな記憶は、いつまでも残る気がしますがいつかは消えちゃうんですよね。
消えなかったとしても、その鮮明さは徐々に薄れていってしまいます。
今どれだけ愛しく思ったとしても、記憶はいつかは消えてしまう。そんな何とも言えない寂しさが表れた歌詞になっています。
胸に響く寂しさが続く2番
ここからは2番の歌詞となります。