たとえ今は苦しくても、幼い頃から描いていた夢をまっすぐに持ち続けることが大切だと伝えてくれる歌詞になっています。

そして、そのまっすぐな想いこそいつか必ず実を結び、夢を叶えてくれるのです。

とても力強く背中を押してくれる歌詞になっていますね。

【19/あの紙ヒコーキ くもり空わって】歌詞に込められた意味を考察!切ない別れがテーマだった?!の画像

ほらいっしょに君と見てた
空をまだ覚えてる?
「メーヴェ」とつけた紙ヒコーキ
2人でよく飛ばしたね?

出典: あの紙ヒコーキ くもり空わって/作詞:326 作曲:19

そして、突然出てくる「メーヴェ」というフレーズ。

皆さんはこれが一体何か分かるでしょうか?

この「メーヴェ」というのは、ジブリ映画の「風の谷のナウシカ」に登場する架空の飛行具のひとつです。

ドイツ語で「カモメ」を表し、主人公ナウシカの愛用機として登場します。

それを紙ヒコーキに名付け飛ばしていた頃を思い出させるかのような歌詞からは、まだ荒んでしまう前の自分を思い出せと伝えてくれているように感じます。

その笑顔かえたいよ。何にも無いボクだけど…
似顔絵描くよ? ホント似てなくて おもわずボクら…

出典: あの紙ヒコーキ くもり空わって/作詞:326 作曲:19

そして、荒み、皮肉たっぷりになってしまった君を本当の意味で笑顔にしたいと、また優しい言葉が投げかけられます。

また「似顔絵描くよ」というフレーズからは、イラストレーターである326らしさを感じます。

みんな笑った。

出典: あの紙ヒコーキ くもり空わって/作詞:326 作曲:19

さらに、その似顔絵を似せずに描くことで、ふと笑顔をこぼれさせるという絶妙な優しさを発揮しています。

分かりやすく面白い言葉を投げかけたり、励ましたりするのではなく、日常の中のほんの些細なワンシーンを使って、自然に笑顔に持っていくテクニックに感心させられます。

風がボクらを包んで…そっと背中を押して…空も笑って…
ボクらみんな笑顔になって
それぞれの夢持って…… この風に乗ってくよ。

出典: あの紙ヒコーキ くもり空わって/作詞:326 作曲:19

そして、2番のサビに入っていきます。

ここでは明確に夢に向かって進んでいく様子が描写されています。

紙ヒコーキを飛ばしてくれる風と背中を押してくれる追い風を上手に重ねて、その風を頼りに笑顔で進んでいこうという前向きな想いが語られています。

「両手 広げて…」

出典: あの紙ヒコーキ くもり空わって/作詞:326 作曲:19

そして、さらにそんな風を目一杯全身で受ける様子が描かれます。

夢を描いた テストの裏
紙ヒコーキ作って 明日になげるよ。
いつか…このくもり空わって 虹を架けるはずだよ。
……みんなをつれてくよ。

出典: あの紙ヒコーキ くもり空わって/作詞:326 作曲:19

最後は、1番のサビを繰り返します。

それによって、夢を持ち続けていくことの大切さをより強く表現しています。

また、1番の時には描かれていなかった風も相まって、そのまっすぐな想いは紙ヒコーキと共に未来へと突き進んでいく様子がイメージできます。

とてもポジティブなイメージで締めくくられていますね。

このように全体を通してみると、切なさや寂しさを孕んだネガティブな自分との決別や強い決意を表現した前向きなイメージで描かれた素晴らしい歌詞になっています。

ミュージックビデオをチェック!

特徴的な服装に注目!

また、この楽曲はミュージックビデオも制作されています。

時代を感じる映像ですが、ネオフォークと言われ多くの若者を虜にした理由が分かるような映像になっています。

その服装や佇まいにはカリスマ性が漂い、一時代を築いたことも頷けますね。

丸本莉子がカバー!

岩瀬敬吾氏本人も参加!