「卒業写真/松任谷由実」の歌詞に登場する『あの人』とは...？！実体験を重ねた歌詞を徹底解釈！

まず、「卒業写真」の収録アルバムなどの基本情報について紹介します。

「卒業写真」は、1975年6月発売の3rdアルバム「COBALT HOUR」に収録されています。

この「COBALT HOUR」はスタジオジブリの映画「魔女の宅急便」で使われた、「ルージュの伝言」も収録されている初期の名盤です。

実は「卒業写真」は、シティーポップバンドであるハイ・ファイ・セットのデビューシングルとして、松任谷由実のアルバムが発売される前にすでに発売されています。

ハイ・ファイ・セットの「卒業写真」も素敵ですが、やはりこの曲は松任谷由美が唄うとしっくりきます。

卒業ソングの定番として人気が高く、松任谷由美の代表曲の1つと言えます。

この曲は、岩崎宏美・松山千春・今井美樹など一流のミュージシャンから多くカバーされている曲でもあります。

日本で最もカバーされている曲の1つと言っても、過言ではないでしょう。

最近では、浜崎あゆみ・いきものがかり・コブクロ・槇原敬之・二階堂和美などもカバーしています。

男女を問わず、幅広い年代から支持されていることからもこの曲の人気の高さがよくわかります。

「あの人」とは誰なのかなど、気になる歌詞の内容について解説していきます。

どうしようもなく悲しい気持ちになった時に、人は楽しかった思い出を振り返ることはありますよね。この場合は、それが卒業写真なのです。

その卒業写真には、「あの人」がいます。楽しい思い出を支えてくれた、大切なあの人が優しい目をして微笑んでいるのでしょう。

過去を振り返った描写から、今の自分に戻ります。楽しい素敵な思い出の象徴でもあるあの人を、偶然町で見かけます。

しかし、なぜか声をかけることができないのです。それは、あまりにも自分がよく見ている卒業写真のそのままだったからなのです。

この曲の歌詞は、過去の思い出と今の自分が交差しながら進んでいきます。あの人とは、学生の時に片思いをしていた大好きな人なのではないでしょうか。