「危険なふたり」の詳細
6枚目のシングル
1973年4月21日ポリドール・レコードより発売
B面:青い恋人たち
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B1%E9%99%BA%E3%81%AA%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%82%8A
「危険なふたり」の歌詞
歌詞の意味を解釈
オリコンチャート1位を獲得した「危険なふたり」とは......
まずは沢田研二の「危険なふたり」を聴いてみてください。

カッコいい沢田研二の「危険なふたり」です
いかがでしたか?カッコいいですよね。
昔、「寺内勘太郎一家」というテレビドラマがあって、壁に貼ってある沢田研二(ジュリー)のポスターに向かって、樹木希林が「ジュリー」と叫ぶシーンがありました。
おばあさん役の樹木希林でしたが、腰をかがめて、両手を握りしめて叫ぶシーンが非常に有名になりました。
ポスターだけでも出演できるということは、それだけ沢田研二の人気があったといえるのでしょうね。
そんなカッコいい沢田研二が歌う「危険なふたり」は、明るく陽気な感じの曲なのですが、歌詞の意味はずいぶん深いようです。
さっそく自分なりに歌詞を解釈してみました。
今日までふたりは恋という名の
旅をしていたと言えるあなたは
年上の女 美しすぎる
アーアーそれでも愛しているのに
出典: 危険なふたり/作詞:安井かずみ 作曲:加瀬邦彦
「恋」という名の旅をしていたとは、意味深です。
年上の彼女はふたりの関係を恋愛だとは思っていないのか、そんな風につくろっているだけなのか......。
自分が年上だということを、ものすごく気にしているように思えますね。
しかし、彼の方はそんなことはお構いなしで、愛する気持ちが一杯溢れています。
何げなさそうに別れましょうと
あなたは言うけど心の底に
涙いろしたふたりの思い出
アーアー無理して消そうとしている
出典: 危険なふたり/作詞:安井かずみ 作曲:加瀬邦彦
そして、ついに彼女は“別れ”を口にします。
それも、なんともなさそうに「別れましょう」と言うのですが、彼女のことが好きでたまらない彼には、そんな言葉は通用しないのです。
それどころか、彼女が本気で別れようと思っているのではなく、無理して言っているこさえも見破ってしまいます。
さあ、次は彼の答えが歌詞となって出てきます。
僕には出来ないまだ愛してる
あなたは大人の振りをしても
別れるつもり
出典: 危険なふたり/作詞:安井かずみ 作曲:加瀬邦彦
彼には別れることなんて出来ません。できっこないのです。だって、まだ愛してるのですから。
それでもあなたは大人の女性、つまりは年上の女性の振りをしてでも別れるというの?と彼は詰め寄ります。
今では年上の女性と付き合うことは珍しくはありませんが、この歌が流行った時代の世間の声は何やかやと言われることが多かったのかもしれません。
彼女が年上だということで、彼女自身が世間の声を気にしているようです。
「危険なふたり」は実話だった
沢田研二の結婚
沢田研二が結婚したのは「危険なふたり」が大ヒットしてから4~5年が過ぎた頃でした。
お相手の女性は、双子の姉妹歌手で大人気だった「元ザ・ピーナッツ」のお姉さんの方である「伊藤エミ」でした。
伊藤エミは沢田研二よりも年上だったので、「危険なふたり」に出てくる“年上の人 美しすぎる”のは伊藤エミのことだと思っていました。
今から思えば、幸せな結婚をしようという人が、“別れ”の歌なんて歌うはずがないことは理解できるのですが、当時、まだ子供だったために歌を聴いては「アー、アー」と真似をしているくらいでした。
また、歌の途中で片手、片足を上げてポーズをする沢田研二がカッコよく、曲に合わせて同じポーズをしていたことが思い出されます。