「年上の女」は安井かずみ⁈
では、「危険なふたり」のモデルはいなかったのでしょうか。
後にわかったことですが、この“年上の人”とは「危険なふたり」を作詞した「安井かずみ」のことだったのです。
恋愛中だった沢田研二を自分の車の助手席に乗せていた時に、この歌詞が浮かんだといいます。
それならば、この歌詞の意味が納得できそうです。
沢田研二にいくつかの詞を提供していた安井かずみでしたが、病気の為に55歳の若さでこの世を去ったといいます。
年下だった沢田研二はかなりのショックを受けたに違いありませんが、安井かずみが作詞した曲だけを歌う全国ツアーを行ったといいます。
加瀬邦彦
沢田研二にとって「危険なふたり」を提供してくれた人との辛い別れがもう一つありました。
愛していた作詞家「安井かずみ」との永遠の別れ、それから、この曲の作曲家「加瀬邦彦」との永遠の別れがありました。
加瀬邦彦は「ザ・ワイルドワンズ」のメンバーだったのですがザ・ワイルドワンズが解散してからは、沢田研二のプロデューサーとなりました。
沢田研二は加瀬邦彦のことを次のように語っています。
加瀬さんは、僕が売れていた頃のプロヂューサー。作詞のほか、衣装やパフォーマンスなど全般で助言をくれた恩師のような人
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E7%80%AC%E9%82%A6%E5%BD%A6
ベースラインが光る♪
何気なく「危険なふたり」を聴いていて感じたことですが、歌詞の内容が深い割には、音楽が明るく“ノリのいい曲”になっていると思いませんか?
もし、マイナーな音楽がついていたら、きっと重苦しい曲になっていて、ここまでのヒットはなかったかもしれません。
敢えてテンポ感のある曲をつけたのは、作曲をした加瀬邦彦の技が光っているといえそうです。
光るといえば、この曲のベースラインです。
「危険なふたり」は沢田研二の甘い声が光っているのはもちろんのことですが、ベースによって、さらに沢田研二の歌の上手さに拍車をかけているように思います。
最近ではベースラインを弾くことはあまり人気があるとはいえないのかもしれませんが、当時はベースラインをカッコよく弾くことが流行っていました。
ちなみに、現在はドラマで活躍している岸部一徳は、「ザ・タイガース時代」にベースを担当しており、かなりの腕前だと有名でした。
コード譜はこちら!
危険なふたり / 沢田研二 ギターコード譜 - U-フレット
「危険なふたり」のギターが奏でるイントロから、この曲のファンになった人も多いのではないでしょうか。 ハ長調という調性が明るさを引き出しているように思えます。
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