楽しかったあの頃
もう一度やり直せたなら
願いが叶うのなら ふたりの世界また生きてみたい
あのキスから芽吹く日々
水色花びらはもう香りを忘れ 君への想い 枯れていく
出典: 勿忘/作詞:atagi・PORIN 作曲:atagi
キスから始まって、少しずつ紡いできた絆。
もう1度やり直せたなら、未来は変わるのだろうか。
時に、そんなことを考えてしまいます。
一緒にいるだけで楽しかったあの頃を思い出して。
思い出す度に、遠くなった心の距離を感じて。
2人の関係に不安や不満を抱えながら、枯れゆく未来を悟るのです。
お互いの時間を共有しているのに、どこか寂しい。
あんなにも美しかった花の色は、見違えるように暗く沈んでいきます。
青色の勿忘草の花言葉は、「真実の愛」。
枯れゆく花に、恋心を重ね合わせているのでしょう。
枯れそうな心に愛を
散ってしまいそうな心に覚えたての愛の美しさを
ねぇ 咲かせて
出典: 勿忘/作詞:atagi・PORIN 作曲:atagi
2人の心は、いつの間にかすれ違ってしまいました。
時間の経過や環境の変化とともに、それぞれの考え方も変わって。
繋ぎとめておきたい気持ちとは裏腹に、開いていく距離を感じます。
まるで散りゆく花のように、終わりが見えかかってきた時。
出会った頃のような関係に戻れないと分かっていても、「少しの可能性にかけてみたい。」
そんな儚い思いが感じられます。
枯れかかった心に栄養を与えてくれるのは、大切な人の愛なのでしょう。
好きな人がかけてくれた優しい言葉や、思いやり。
そしてその愛の美しさは、いつまでも心に残っているのです。
ずっと忘れない
春の風を待つあの花のように
飾らない心でいられたら
触れられなくても
思い煩っても
忘れないよ
出典: 勿忘/作詞:atagi・PORIN 作曲:atagi
精一杯向き合って、繋ぎとめようとしても思うようにいかなかった日々。
それでも、一緒に過ごした思い出は心にずっと残り続けることでしょう。
その記憶が時に自分を苦しめても。
恋の苦みは、大切なことを教えてくれます。
誰かを想って、愛することを学べたのだから、例え辛くても思い出して笑える日が来るはず。
そう信じて、また新しい出会いへと一歩を踏み出します。
花束のような人生の一瞬一瞬を大切にして、飾らない心を持って。
自分らしく、自分のペースで素敵な花を咲かせるのです。
誰かを精一杯愛した経験は、枯れることのない素敵な宝物になっているはずです。
枯れない心に咲く花
この恋をひとつずつ束ねいて
君という光があるのなら
巡り巡る運命を超えて
咲かせるさ 愛の花を 花束を
出典: 勿忘/作詞:atagi・PORIN 作曲:atagi
いつかは枯れてしまう花束のような恋、その1つ1つが、自分を成長させてくれます。
甘いときめきや、苦い悲しみ、いろいろなことを教えてくれる恋。
一緒に過ごした時間が長ければ長いほど、離れた時の心の傷は深くなるかもしれません。
それでも、もしもまたいつか、自分を照らしてくれる君のような存在に出会えたなら。
葛藤や悲しみから相手への思いやりを学んで、心から誰かを愛せるでしょう。
これから出会うかもしれない、素敵な相手との幸せな日々を願って。
また新しい一歩を踏み出していくのです。