デビュー当初から破竹の勢いを見せていたMAN WITH A MISSION

【Feel and Think/MAN WITH A MISSION】歌詞を和訳&解説!魂が震える!の画像

2010年のプロジェクト始動より、オオカミの頭に人の身体という奇抜なルックスと卓越した音楽センスで一気に頭角を現したMAN WITH A MISSION(以下マンウィズ)。

始動から1年後にはメジャーデビューも果たし、さらに注目度に加速をかけていくことになります。

まさに「彗星のごとく現れた」という言葉が相応しい彼らの当時の勢いは今でも記憶に新しいですね。

突然現れたように見えても、実は水面下でめちゃくちゃ動いてたのではないか…なんて感じたことを覚えています。

彼らには細かい公式設定がありますので、こんなことを言っていたら怒られるかもしれませんが…。(笑)

MVはハロウィン仕様!「Feel and Think」を紹介

何故彼らがデビューした当時の話をしているのかというと、今回紹介する楽曲がその当時のものだからです。

紹介するのは2011年10月5日にリリースされたミニアルバム「Trick or Treat e.p.」に収録されている「Feel and Think」。

この曲は作品のリード曲として収録されていましたが、後の2015年1月1日にリリースされたベストアルバム「5 Years 5 Wolves 5 Souls」にも収録された人気ですね!

ちなみにデビューイヤーである2011年にメジャーリリースされた作品はデビューアルバムの「MAN WITH A MISSION」と、この「Trick or Treat e.p.」のみ。

シングルカットではなく、アルバムの収録曲から続々とタイアップを得ていく様は少し異様にも映りました。

それだけデビュー当初から良曲を量産出来るバンドだったということを物語りますね。

収録されたミニアルバムのタイトルがいかにもハロウィンを意識したものになっていますが、楽曲のMVもハロウィン仕様になっているんですよ。

まあ、彼らは見たまんまオオカミ男なのでいつもハロウィンっぽいと言えばそうなのですが。(笑)

楽曲全体を通してとにかくセンスフル!

ヘビーなリフとラップ風のリズミカルなメロディが彩るAメロ部分はいかにもミクスチャーライクなノリ。

ミクスチャーの要素があると言っても疾走感を感じられるアレンジになっていて重た過ぎず、聴きやすい印象です。

そしてBメロでは日本語の歌詞が登場。

これがなんともまたカッコイイんです!

ラップ風のメロディにさらに英語の歌詞となると、何を言っているかわかったとしてもほとんどの人が雰囲気で聴いているはず。

そこに急に日本語で意味の通じる歌詞が飛び込んでくる。

この英語と日本語のコントラストが絶妙なんです。

しかも展開はサビへ向けてじわじわと盛り上がっていくそんな場面。その臨場感を日本語詞が後押しします。

サビがカッコイイのはもう言わずもがなですが、楽曲全体の展開がとにかくセンスフルだなと何度聴いても思わされるそんな1曲です。

さて、そろそろ歌詞の内容も気になってくるところですね。

ここから英語部分もきっちりと和訳しながら読み解いていくことにしましょう!

繰り返しの日々で見失ってしまうもの

事を成すには繰り返しが不可欠だけど

Bring it on down I'm used to being numb
The sense of incongruity I guess I'm just dumb
Now keep it on forever calculating every sum
Cause that's all what you ever do
You'll never make me cum

出典: Feel and Think/作詞:Jean-Ken Johnny 作曲:E.D.Vedder

「俺の感覚はもうマヒしているんだ

何かが違うのはわかっているけど、ただ今俺はバカになっているんだ

全ては計算されたことで、それを永遠に繰り返している

いつだって君はそうやって来たから

君が俺を絶頂にすることはないんだ」

主人公はどうやら仲間と一緒に同じことを繰り返す日々に違和感を抱いているようです。

ただもう感覚がマヒしてしまっていて、なんの意味もなさないのにそれを繰り返すことも当たり前になってしまっている。

一見なんのことを言っているんだといった感じですが、何かことを成そうと思うと地味なことの繰り返しが不可欠だったりします。

しかし繰り返しているうちに、目的を見失ってしまってなんのために頑張っているのかわからなくなってしまうことってありますよね。

わかりやすい例で挙げると、頑張って貯金して旅行に行くにしても、ただ働いているときというのはつまらなかったりするものです。

繰り返しの中に意味を見出している

What did it mean? Would we ever really realize?
I hope it ends when it's over being mesmerized
Bring it on down I'm proud of being dumb
The calling just refrains again come on come on come on

出典: Feel and Think/作詞:Jean-Ken Johnny 作曲:E.D.Vedder

「どういう意味?俺たちは本当の意味に気付いているか?

俺はそれに魅了されて終わることを望んでいる

バカであり続けたことを誇りに思っているんだ

何度だって呼ぶよ さあ、さあ、さあ」

旅行というわかりやすい例を挙げましたが、彼らにとっての目的はもちろん音楽を世に広めていくことでしょう。

「本当の意味に気付いているか?」と言っているように、その道を追う中で当然本当の目的を見失ってしまうこともあります。

ミュージシャンなどは特に、売れるまではバカにされるようなことだってあるでしょう。

そしてそれでも自分はバカであり続けたことを誇りに思うとここで歌われています。

彼らにとっては地味な繰り返しさえも意味のあることに見えていたというのです。

「それに魅了されて終わる」というのは、音楽に生きて、音楽に魅了される中で一生を遂げるのような意味でしょうか。

まさに生涯を音楽に賭けているような、そんなニュアンスが伝わってきますね。

音楽に生きるということ自体が繰り返しで成り立っている

立ち止まらせる今 again we face another debt
あがくように もがくように
果てるまで 『生きて』みせよう

出典: Feel and Think/作詞:Jean-Ken Johnny 作曲:E.D.Vedder