「again we face another debt」はそのまま訳すと「俺たちはまた他の債務に直面するだろう」という意味。

このままだとまるで借金の話のようになってしまいますね。

ここの意味は前後の日本語詞と合わせることで見えてきます。

彼らの立場を考えると、立ち止まらせるのは自分たちの音楽を聴いた観衆のこと。

そこから続いている英語部分は、「また何度も観衆を満足させることに挑戦する機会が訪れる」という意味ではないでしょうか。

まさに音楽に生きるということはそのことの繰り返しです。

何者になるかではなくて、音楽を届けること自体が彼らにとっては目的だったのですね。

そういう覚悟で立ち向かっているなら迷いのなさにも合点がいきます。

まさに音楽に人生を賭けている…そんな感じです!

その繰り返しに何より意味がある

Feel and think And I believe I know
言葉を飲み込み
あの日のように I sing that song again

出典: Feel and Think/作詞:Jean-Ken Johnny 作曲:E.D.Vedder

「Feel and think And I believe I know」は「感じて考えて、そして俺はわかっていると信じている」という意味。

音楽に向き合う日々の中でいろんなことに向き合い、考えて来た彼ら。

それが自分たちの人生にとって大きな意味を成すことを信じていると歌います。

そして「その歌をまた歌う」という英語詞でサビが締めくくられていますね。

彼らがやっていくことはずっと変わらず、音楽を世に送り出し続けるだけ。

同じことの繰り返し。だけどそれが彼らにとって何より意味のあることなのです。

限りある人生…グズグズしている暇はない!

「人生を棒に振るな」なんて言ってくる人ほど

“Cherish your life”he said with all the might,
but himself doesn't understand
why he's really here for
Pick up your shoes it's time to choose
You heard enough about it and you know that it is coming more

出典: Feel and Think/作詞:Jean-Ken Johnny 作曲:E.D.Vedder

「"君の人生を大切にするんだ"と彼は全力で言った

しかし彼は何もわかっちゃいない

彼がここにいる本当の意味を

さあ君の靴を選ぶ時間だ

君はもう十分にそのことについて聞いているし、それが迫ってきていることもわかってる」

ミュージシャンのような険しい道を行こうとすると、「人生を棒に振るな」のようなことを言ってくる人も出てくるのでしょうね。

そういうことを言ってくる人はきっと、誰にでもできるような無難な生き方を選ぶ人です。

誰にでもできるような生き方なら、その人がそれをする必要はあるのでしょうか?

彼らに言わせればそういう人こそ人生を棒に振っているように映ります。

「靴を選ぶ」というのは自分の道を選ぶという意味。迫ってきているのは時間です。

人生に限りがあることは十分にわかっているのだから、グズグズしている時間はないぞということを言っているのですね。

息継ぐひまもなく again I just remember you said
壊されない 止めさせない
うなずいて 走り出そう

出典: Feel and Think/作詞:Jean-Ken Johnny 作曲:E.D.Vedder

「again I just remember you said」は「君の言ったことをもう一度思い出す」となります。

自分たちを笑った人たちの言った言葉を振り返り、そんなものに惑わされるものかと決意を固くする姿がここには描かれていますね。

どんな苦難に見舞われても音楽を届け続ける!

Feel and think And I believe I know
痛みをかき消し
あの日のように I sing that song again

出典: Feel and Think/作詞:Jean-Ken Johnny 作曲:E.D.Vedder

一番とほぼ同じ歌詞ですが、「痛みをかき消し」という部分だけ変わっています。

それは自分たちが信じて突き進む中で浴びせられる罵声や、苦難も乗り越えていく様子を表したもの。

どんな苦痛に見舞われようと音楽を届け続けるという確固たる意志を感じさせます。

どこに辿り着くかよりも、今何をしているのか

Where did it go
Where is the real tomorrow

I feel and think Believe I know
すべてをかき消し

Feel and think And I believe I know
涙を飲み込み
Feel and think to sing that song again

出典: Feel and Think/作詞:Jean-Ken Johnny 作曲:E.D.Vedder

「どこへ行こう

どこが本当の明日なんだろう」

その言葉は、突き進む彼らにしても行き先などわかっていないということを感じさせるもの。

わからなくても彼らは音楽を世に送り出し続けるのです。

それでどこに辿り着くかではなく、今音楽を奏でているということが彼らにとって大切なこと。

今何をしていて、何を感じているのか…それはきっと誰にとっても一番大切なことなのではないでしょうか。