ヨルシカ【ノーチラス】歌詞を解釈します!
楽曲紹介
コンポーザーのn-bunaが作詞作曲をしています。
Suisの声で表現しています。
8/28にリリースされたヨルシカのセカンドアルバム「エルマ」に収録されている楽曲です。
ノーチラスという楽曲名は、ラテン語で「小さな船」を意味します。
MVの中でも潜水艦が登場しているので、タイトルと関係がありそうです。
ファーストアルバム「だから僕は音楽を辞めた」と非常に関係が深いです。
音楽を辞めた青年エイミーの気持ちが詰まっているのと対比しています。
セカンドアルバムの方はエイミーが想っているエルマ目線の楽曲を収録しています。
しかし、「ノーチラス」だけはエイミー目線で歌われています。
この2つのアルバムを通して2人の想いや世界観をより感じることができるのです。
「ノーチラス」は二人の距離や気持ちを繊細に表現しています。
楽曲中に出てくる表現で、人間である不自由さはどこからくるのか気になります。
最終的にお互いに離れ離れになってしまうのですが、お互いの想いの強さが感じ取れる楽曲です。
MV紹介

監督は森江康太が務め、壮大なアニメーション作品となっています。
また、楽曲とヨルシカの世界観を壊さずに美しく表現している作品です。
MVをフルで見終わると、1つの映画作品を鑑賞したような満足感を感じます。
音楽と共に生きたエイミーが、愛するエルマに向けた手紙や想いに切なくなるのです。
冒頭でエルマがエイミーのギターを抱きしめて泣きながら海に叫ぶシーンから始まります。
二人が一緒にいるシーンは一度も出てきませんが、お互いを想っているシーンで景色が移り変わります。
最後にエイミーが、花緑青を飲んで自殺を図ります。
今まで手紙に綴ってきた文字のインクがその花緑青の色であることに誰もが気づくでしょう。
残されたエルマの気持ちを考えると胸が痛みます。
エイミーが写した写真の風景をエルマも後程訪れてみているのですが、時の経過を感じます。
エイミーの時は止まったままですが、エルマの時は進んでいます。
彼女を想う彼の気もち、それに気づく彼女の気持ちがMVでもリアルに表現されているのです。
楽曲テーマ
伝えたいこと
楽曲を通して何度も出てくるのは、君への想いです。
いつもどんな時も君を想っていることが強く伝わってくるのです。
自分と世界、そして人間に対しての想いも強く、細かく描写されています。
雨を理由に外出をためらう主人公は、日々の生活で感じていることも伺えます。
今夜の夕食に悩むあたりは誰もが経験があるものです。
そんな中で、大好きな彼女に再会し気持ちが高ぶります。
自然に笑顔になってしまうあたりがほほえましいです。
純粋に彼女を想う気持ちこそがこの楽曲で伝えたいメインテーマなのでしょう。
固有名詞をあえて使用
本楽曲には地名などの固有名詞が出てきます。
固有名詞を使用すると、よりリアルにその風景や景色を思い浮かべることができます。
楽曲中にはスウェーデンにある地名の名称が出てくるのです。
MVの風景もどことなくスウェーデンを思わせる雰囲気を感じることができます。
実際に行ったことのない場所でも、楽曲を通してその情景を感じられるのは素敵です。
作者はスウェーデンに深い思い入れがあるのかもしれません。
歌詞の内容に迫る!
雨と室内、自分と世界
時計がなったからやっと眼を覚ました
昨日の風邪がちょっと嘘みたいだ
出かけようにも、あぁ、予報が雨模様だ
どうせ出ないのは夜が明けないから
喉が渇くとか、心が痛いとか、人間の全部が邪魔してるんだよ
出典: ノーチラス/作詞:n-buna 作曲:n-buna
何か予定があったり、起きなくてはいけない時は目覚まし時計をかけるのが常です。
しかし、時計がないから長く眠ってしまった模様です。
風邪をひいていたけれど、体調は戻って外に出たい気分。
それなのに、雨なので外に出るのが億劫になってしまいました。
夜が明けないのはなぜでしょうか。
それは自分の心の持ちようがそうさせているのかもしれません。
身体的にも精神的にも感じることがあります。
それは人間であるが故なのだと歌っています。
何を邪魔しているのでしょうか。
不自由を感じることなのでしょうか。
さよならの速さで顔を上げて
いつかやっと夜が明けたら
もう目を覚まして。見て。
寝ぼけまなこの君を何度だって描いているから
出典: ノーチラス/作詞:n-buna 作曲:n-buna