「THE RED RAIN」の曲に込められた歌詞の意味とは?
映画「HIGH&LOW THE RED RAIN」の劇中歌
まるで優しい雨音のようなピアノの前奏から始まる「THE RED RAIN」。
新作が公開されるたびにヒットを記録する人気シリーズ映画「HIGH&LOW」、通称「ハイロー」。
そのシリーズの人気キャラクター雨宮兄弟にスポットを当てて描いた映画が「HIGH&LOW THE RED RAIN」です。
「THE RED RAIN」は映画の中の重要なシーンで流れます。
ピアノメインで奏でられる音楽は、何度も聞く人を引き付ける美しいバラード曲です。
TAKAHIROと登坂広臣の関係性が作り出す雨宮兄弟の魅力
「THE RED RAIN」は映画の中で雨宮兄弟の次男と三男を演じるTAKAHIROと登坂広臣が歌唱しています。
普段から兄弟のように仲がいい二人の関係に目が止まり、雨宮兄弟の役がハマり役として抜擢されたようです。
「THE RED RAIN」は雨宮兄弟のストーリーや心境が歌詞に描かれており、兄を思う切ない兄弟愛が描かれている曲でもあります。
映画の重要なキーとなる曲「THE RED RAIN」。
その曲に込められた歌詞の意味に迫っていきたいと思います。
「THE RED RAIN」の歌詞の意味を解説
裏切りと矛盾
人はなぜ他人(ひと)を裏切るのだろう?
きっと故意ではなく弱さゆえ
ツナガリ守るため止(と)められない
(People can't stop fighting for justice)
矛盾だらけと知っていても…
揺れ動く想い
出典: THE RED RAIN/作詞:ALLY・TAKANORI(LL BROTHERS) 作曲:220・Andrew Choi・Yongshin Kim
生きていると裏切られたと思うことがいくつもあります。
裏切られた方は辛いですが、裏切った方も仕方がなく裏切ったこともあるでしょう。
それが人の弱さでもあります。
しかし、裏切りが悪で誰かを傷つけてしまったのなら、戦わなければならないときもあります。
人の弱さが起こしたことだとわかっていても、正義のために戦わなければならない事に対する矛盾。
その想いに心が揺れ動きます。
映画とシンクロする「THE RED RAIN」の歌詞
映画では、雨宮兄弟の両親が借金をし、裏切られ亡くなっています。
また、三男の広斗が再婚相手の連れ子で、長男の尊龍と次男の雅貴とは血の繋がりがない兄弟という描写があります。
親の離婚と再婚で広斗は親に裏切られた気持ちがありながらも雨宮家にやってきたのでしょう。
広斗は新しい家に馴染めず、ケンカをしてウサを晴らし拳を振るう日々が描かれます。
兄である尊龍は、「拳を振るう時は、大切なものを守るために使え」と弟達に言っていました。
その言葉が二人の心に残っているのです。
最強の雨宮兄弟と名を馳せた今でも、正義のためで振るう拳であっても、矛盾を感じていたのかもしれません。
全てを受け入れてくれた兄の存在
どんなに奥深く傷つけ合っても
また何度でもキズナ確かめたい
(I need love)
雲が去り晴れるように
いつか憎しみは消え行(ゆ)く
そう願い溢(こぼ)れる涙拭う
出典: THE RED RAIN/作詞:ALLY・TAKANORI(LL BROTHERS) 作曲:220・Andrew Choi・Yongshin Kim
正義のために振るった拳であっても、殴れば誰かを傷つけてしまいます。
親が再婚し、雨宮家に来て居場所がないと感じ、ケンカ三昧で拳を振るい続ける広斗。
その行き場のない広斗の振るう拳を兄の尊龍は受け止めます。
何度拳を振るおうとも、黙ってそれを受け止めてくれる兄。
広斗は戸惑いながらもそれが嬉しかったことでしょう。
そこに兄弟の「愛」を感じたはず。
三人は血よりも濃い兄弟の絆を得るのです。
広斗は次第に雨宮家に馴染んでいき、三人の兄弟の絆はとても深いものになります。
そんな過去の日々を思い出して雨宮兄弟は兄を想い、心で泣いていたのかもしれません。
痛みの上に 横たわるよ
ぬくもり探して
冷たさに全身(からだ)震えても
陽(ひ)は巡り Life goes on
信じていたい
悲しみも涙も
雨がやむまで
雨がやむまで
出典: THE RED RAIN/作詞:ALLY・TAKANORI(LL BROTHERS) 作曲:220・Andrew Choi・Yongshin Kim