待ってました!「BLACK TRAIN」リリース


▲この写真は、長渕剛さんのニューアルバム「BLACK TRAIN」の撮影の一コマ。アメリカの荒野でドローン撮影をされたそうです。

筋トレで鍛えられた背中がたくましすぎて、荒野どころか砂漠でも氷山でもついて行きたくなるのは筆者だけでしょうか?ロングジャケットで覆われて見えませんが。

今回は、2017年8月にリリースされたこの作品の収録曲とメッセージ性についてご紹介しましょう!

先日アニキのアルバムを紹介する記事をアップしましたが、やはりどうしてもシェアせずにはいられないくらいファンなのでもう一つアップさせてください。

「長渕剛ってお父さん世代の聴くオジサンソングでしょ?」って思っていませんか?若い世代の方も女性も、先入観という枠を取っ払ってアニキの曲を聴いてみましょう!拠り所となるものを見つけにくい不安定な世の中の生き方を、漢の中の漢の生き様から学びましょう。

「BLACK TRAIN」収録曲は?


それでは早速ですが、長渕剛さん渾身のニューアルバム「BLACK TRAIN」収録の楽曲を聴いてみましょう!

どの曲もむっちゃ渋いですが、2曲目の「嘆きのコーヒーサイフォン」のタイトルのインパクトが非常に素晴らしいと思います。もちろん曲もですけどね。

いちばんの目玉ソング「BLACK TRAIN」

いい意味で荒くれ野郎全開のPV機関車やライダースジャケットのヴィンテージ感がたまらなくカッコイイですね。トレードマークのターバンを巻いてらっしゃることにもついついニヤッと。

リリース直後に見たときは、「ゾンビ!」でサタデーナイトフィーバーのポーズをとる所で思わず吹き出してしまいました。その真面目にふざける感じが相変わらずめっちゃクセになるんですよねえ。

長渕ソングのひとつ「ろくなもんじゃねえ」の「ぴーぴーぴー」のようなわけわからん歌詞「ウィウィウィ」も昔からのファンとしてはだいぶ口元がユルユルになってしまうポイントです。楽曲自体は昔より高音質になって打ち込みの効果音も入っていますが、長渕節はそのまんま残っているように思われます。

ライダーのシーンが映画『Easy Rider』のイントロを彷彿とさせますが、『Easy Rider』のBGMを「Born To Be Wild」からアニキの曲に差し替えても違和感ないような気も…。

「BLACK TRAIN」と『Easy Rider』に共通する魅力は、「だだっ広い世界で自分がいちばん信じられる存在」ということを、荒野の大自然の中で黙して走ることで示している点にあるといえます。

裏切りや世間の常識にまみれて疲れ切りながらも、自分の思う方向を目指してただひた走る

そこに漢としての生き方、そしてアニキをリアルタイムで見ながら生きてきた同世代の方々にとっては「青春のきらめき」を感じることでしょう。

剛ファンもワイルドなバイカーさんも、そしてストロングになりたいヤングも全員必聴の作品です!

アニキだからこそ甘えなしの「Loser」


3曲目収録の「Loser」も非常に優れた作品です。

逮捕(本人は否認かつ釈放)や反戦ソングの不採用、幼い頃の体の弱さなど、アニキは人生で何度も失敗を重ねてきました。しかしそれらの失敗は、ただの挫折ではなく己の弱さを認識し何度も乗り越えようとした勇気のある失敗だと思います。

そんな人生を背負った背中をまっすぐ伸ばし歌う「Loser」は、ただのセンチメンタルな敗北の歌で終止しません。何度も何度も「俺は敗北者だ」と歌いながらも、次の戦いのために力を徐々にためているような印象を受けるところにゾクゾクします。

大部分の人は、平穏を求めてリスクを負うことを避けながら生きると一般的には言われています。しかし誰も通らないような狭い道を一人で進む人にこそ、「Loser」で出てくるように「太陽が昇る」のでしょう。

「BLACK TRAIN」って何のこと?

長渕剛ニューアルバム『BLACK TRAIN』を紹介!ライブを熱くする男の青春を思い出す楽曲が収録!の画像

「BLACK TRAIN」=機関車でしょ?で終わりにするのはちょっともったいないような気もします。新幹線がビュンビュン走り抜ける時代に、あえての機関車を出してくることに何か意味を感じずにはいられません。

もちろん昔の時代を愛する気持ちもあるでしょう。しかしそれだけなら現代風のロングジャケットやライダースジャケットやブラックジーンズは着ないはず。

「BLACK TRAIN」は「ガタゴト」と派手な音をあげながらも不格好に走り続ける、自分自身のことを意味しているのではないでしょうか。

上でご紹介した「Loser」も失敗しながらも生きることをやめない漢の楽曲ですし、8曲目の90'sを感じるアップテンポな曲「自分のために」なんかも同じようなテーマをコアに感じることができる作品です。

最後に