PresenceⅠはドラマを盛り上げる楽曲
ドラマ「大豆田とわ子と3人の元夫」の主題歌
PresenceⅠはドラマ「大豆田とわ子と3人の元夫」のエンディングテーマです。
ひょんなことから元夫と接点を持つことになった主人公と元夫との関係を描くロマンティック・コメディ。
このドラマに合わせて作られた楽曲ですから内容ともぴったりです。
松たか子と共にクレジットされている3exesは元夫役である松田龍平と角田晃広、岡田将生の三人のこと。
サビなどでコーラスとして参加しています。
現在5つのバージョンがある
PresenceⅠはⅠとつくだけにいくつかのバージョンがあります。
もともとSTUTSに楽曲を依頼する段階で各話ごとに曲の特色を替えるという構想がすでにできていました。
そのためドラマの各話ごとにラッパーやコーラスを担当する役が異なっています。
各楽曲で担当する俳優陣に合わせてラッパーの方を選択しており、心地よいバランスの楽曲です。
ぜひ他のバージョンも聞いてみてください。
子供のような恋愛
未熟な想い
i step in it
i’m in it
it’s a mistake for definite
girls ain’t look back and boys never learn that
switching side then you cry in a kitchen
you’re stuck in my love
can’t reach it
うんざりしたり期待したり忙しい心
出典: PresenceⅠ/作曲:STUTS・butaji 作詞:KID FRESINO・butaji
この楽曲はドラマの主題歌ということもあり、男女の気持ちのすれ違いがテーマになっています。
主人公はずっと思い悩んでいるようです。
step in は物事に介入する、i'm in はその中にいると訳せます。
definiteとは確信ですから確信が得られない過ち。
つまり正当化できない行為の渦中、浮気や不倫と考えて良いでしょう。
楽曲のテーマからしても男女の心の葛藤が感じられます。
主人公はすでに別の人に心変わりしており、どうにもならない想いで台所で泣いてる。
台所といえば女性を象徴しているので、内容からしても主人公は女性だと判断できます。
そして少女はその葛藤を見て見ぬふりし、少年は知ろうともしない。
突然出てくる少女と少年ですが、少年と少女は主人公と相手の男性の心を表しています。
一時の楽しいや悲しいだけで恋愛をする未熟な心を表しているのです。
そんな一方的な私の愛は彼を身動きが取れなくするだけ。
そして決して想いは届きません。
そんな心の葛藤に嫌になり悩んでいるのです。
決して得られない想い
あなたには知られてもいいんだけど でも
今日を終える 永遠にチャンスは無くなる?
濡れた思い洗濯物のように揺れる
dejavu all i want is nothing
my radar is buzzing
gotta go if you’re coming
よそ見してる間に
出典: PresenceⅠ/作曲:STUTS・butaji 作詞:KID FRESINO・butaji
主人公には彼と一緒にいたいという想いがあります。
でも伝えたいけど伝えられないのです。
なぜでしょうか?
それは二人の男性の間で心が揺らいでいるからですね。
ドラマのテーマからしても夫と彼の間で心が揺らいでいると考えられます。
ここで想いを伝えるということは夫を裏切ること、不倫になってしまいます。
濡れた想いとは伝えられなくてつらい泣きそうな心。
彼を思う気持ちと旦那を思う気持ちで揺れているのを表現しています。
ただこれは、彼女からするとこれまでも何度も見た光景です。
結局そこには私が欲しいものはなにもない事を知っています。
なのに私の意識はいっぱいいっぱいで彼を見てしまう。
もし彼から気持ちを伝えられたら断りきれません。
だから彼が私への気持ちを出してくる前に、逃げなくてはならないのです。
彼との未来を描きたい
不思議したくてまた甘えてるの
この肩と手と耳、君に貸すためのもの
all night long過ぎて 東の窓 息を吐いて描く傘へ誰を入れよう
夏の迎えは来るのかが不安な春
この書きかけのdramaには続きがある
出典: PresenceⅠ/作曲:STUTS・butaji 作詞:KID FRESINO・butaji
三行目から読み取れるのは、一人夜明けまで起きていて彼のことばかり考えていたということ。
東といえば日が昇る方角、息を吐いて描く傘といえば相合い傘の絵です。
そこに想い人と自分の名前を入れるというおまじないが昔からあります。
つまり彼のことを考えて朝まで起きてしまったのです。
そして夫なのか彼なのかどちらかを選ばなければならないという現実。
ただし、たとえ彼を選んでも迎えに来てくれるとは限りません。
夏といえば恋の季節ですから、夏の迎えとは彼が迎えに来てくれるかどうかということです。
書きかけのドラマとは彼女と彼との未来のこと。
続きがあるということは彼と一緒に時間を過ごす可能性があることを示唆しています。