愛が憎悪に変わる瞬間を演出「ビーストインザビューティ」
今回は2017年6月28日にリリースされたLuzの3rdアルバム「Reflexión」に収録されている「ビーストインザビューティ」という曲を紹介します。
この曲は人気曲「チェリーハント」のMVでのコラボをきっかけに結成されたユニット「Royal Scandal」によるもので、元々は2016年5月29日からYoutube、ニコニコ動画で公開されていました。
その約1年後にアルバム曲として収録されているのを見ると、ファンからの人気が高いことが垣間見えますね!
楽曲の内容は「愛が憎悪に変わる瞬間を描いた物語」になっています。
そんな一見して恐ろしいテーマのこの曲に、ここから順を追って迫っていきましょう。
「ビーストインザビューティ」はこんな曲!
「ビーストインザビューティ」はロックなギターリフに、跳ねたリズムが彩る妖艶な雰囲気の1曲です。
この楽曲の世界観、まさにLuzのために作られた曲といった感じでしょうか。
サビで聴かせる悲しくも美しいメロディは特に、Luzの甘い歌声と絶妙にマッチしています。
冷たいガラスのようなイメージのシンセの音色も良い味を添えていますね。
後半の展開は鳥肌もの!
注目していただきたいのは曲後半です。
ギターソロが終わって静かなサビが始まるのですが、ここでは雰囲気を一変させてしっとりと歌い上げるLuz。
うっとりと聴き入ってしまいそうになっていると、突然鳴り響く銃声。
その銃声を合図にしたかのように走り出すラストのサビは、今までのそれよりも一層切に訴えかけて来るものになっています。
この後半の目まぐるしい展開、聴きごたえありです!
Royal Scandalとは?
「そもそもRoyal Scandalってどんなユニットなの?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
Royal Scandalは
- luz(ヴォーカル)
- 奏音69(作詞作曲、シナリオ)
- RAHWIA(イラストレーター)
の3人からなるユニットです。
3人の共通点は動画投稿サイトにて人気を博している点でしょう。
動画投稿サイトの流行の面白い点は、実力のあるクリエイターのコラボが度々見られるところにもあるように感じます。
これはまさにインターネット社会が産んだ、時代の産物だと言っていいのではないでしょうか。
シナリオって?
「奏音69のシナリオ担当ってどういうこと?」と思った方もおられるでしょう。
Royal Scandalは「Bar Masqueradeを舞台に繰り広げられる愛と憎悪の物語」と称し、全4曲からなるシリーズ物の物語として楽曲を展開しています。
そう、シナリオを元に作詞作曲、MVの制作が行われているんです。
物語は全て続編となっていて
- チェリーハント
- クイーンオブハート
- REVOLVER
- ビーストインザビューティ
の順に物語が進んでいきます。
今回紹介する「ビーストインザビューティ」は物語の最終章ということですね!これは期待が掛かります!
Royal Scandalが気になった方は下記のサイトも覗いてみてくださいね。
美しいイラストのMV
それではいよいよ本編といった感じでしょうか。
MVをご覧ください!
RAHWIAによる美しいイラストが彩るMV、いかがでしたか?
物語と楽曲が演出する世界観も相まって、引き込まれるような映像になっていましたね。
シナリオを元に制作されているので、もちろん歌詞ともリンクしています。
この後の項で歌詞の引用を元に詳しく見ていきますね!
歌詞に秘められた物語に迫る!
物語の最終章はどんな結末を迎えるのでしょうか?
ここからは歌詞を元に「ビーストインザビューティ」の物語を読み解いていきましょう!