Acid Black Cherry「冬の幻」
いや~本格的に寒くなってまいりましたね。体調を崩されていませんか?
本日は、冬というには季節的にはちょっと早いかもしれませんが、これからの季節にぴったりの曲をご紹介いたします。
ABCことAcid Black Cherryの「冬の幻」という楽曲です。
そして歌詞をご覧いただければ、まさに今聴くのがタイムリーであることがわかることでしょう。ぜひチェックを!
収録アルバム
「冬の幻」が収録されているのは、代表曲のひとつ「Black Cherry」なども入っている「BLACK LIST」というアルバムです。
1曲目の「sins」は、重たいリフの中にオリエンタルな要素や哀愁要素も含まれており、ダークながらも繊細な楽曲に耳が虜になることでしょう。コンセプトアルバム「Lーエルー」が好きな方はきっと気に入るはず。
続く2曲目の「少女の祈り」は、ピコピコしたイントロからいったいどう展開するのか?とワクワクする仕様になっております。そしてこの曲、演奏しようとすると案外難しいのですよねえ…。
3曲目はABCの黎明を告げた曲「SPELL MAGIC」。なかなかセクシーな歌詞と笑えるPVが楽しい一曲です。
4曲目の「scar」もまたこれがたまらなく暗くて美しくて良いのですよねえ。
…とコメントが止まなくなるのでこのあたりでストップいたしましょう。
考えようによっては「BLACK LIST」も冬向けのアルバムとして聴くこともできます。重たいサウンドはやはり秋冬に非常に似合いますしね。
PVはこちら
まずPVのおふざけに存分にニヤニヤしましょう。ヲタクバージョンのABCメンバーのじわじわくる面白さはいつも安定していますね…。
ヒットする創作品によくみられることですが、シリアスとジョークをうまく融合させたり使い分けたりすることが、多くの人にウケるポイントなのでしょうね。
また、yasuさんが若く元気いっぱい・動きまくりなところも見どころといえるでしょう。
楽曲は、冬の空気のように透き通った曲というよりは、湿気やうっそうとした空気を感じることができる曲のような印象を受けます。
感情任せに野生的にバーストしすぎていないところも、悲しみをこらえる切なさが感じられてグッときますね…。
実話を元にした歌詞!?
「冬の幻」の元ネタというのはABCファンの間ではもはや常識かもしれませんが、ABCに詳しくない方向けにまとめておきましょう。
PVでは秋葉原で刺されたヲタクのyasuさんが登場しますが、これはPVでの設定なので分けて考えましょう。
「冬の幻」は、yasuさんがボーカルをつとめるもうひとつのバンド・Janne Da Arcの女性ファンからもらった手紙がもとになっています。
その内容はざっくりですが、Janne Da Arcのライブに行く約束もしていた彼氏に先立たれてしまったというもの。
これをyasuさんが男性目線に置き換えて歌詞を書いて完成したのが「冬の幻」なのです。
PVをニヤニヤして見ているだけでは見えてこない、ヘヴィな一面ももった楽曲なのですね。
そして手紙を書いた女性は相当嬉しかったでしょうね。恋人の死の悲しみはなかなか癒えないものでしょうが、それでも一歩前に踏み出す応援ソングにはなったのではと思います。
泣ける歌詞の意味
それでは、「冬の幻」の歌詞を一部ご覧いただくことにしましょう。
上述のエピソードをふまえて聴いていただければと思いますが、普通に切ない恋の歌として鑑賞するのも良いでしょう。
恋人の死
君の写真が笑ってる
大好きだった笑顔で
11月の夜明け前
天国へ旅立った・・・
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B26711
「夜明け前」というのがまた切なさを盛り上げてきます。事実なのかもしれませんが、曲に乗ると悲しさがさらに増してしまっています。
そしてまさに今の季節のことを歌っていることがわかります。短い文章ですが、合間から実際に冷気が伝わってくるようですね。
君が喜ぶ冬が好き
寒さに弱い僕の シャツに手を入れたりして
君が喜ぶから 冬が好きだった・・・
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B26711