それで LIFE IS COMIN'BACK 僕らを待つ
OH BABY LOVELY LOVELY こんなすてきなデイズ
いつか誰かと完全な恋におちる
OH BABY LOVELY LOVELY 甘くすてきなデイズ
暖かな手 僕に触れるのさ 君のハートが 僕に分かるのさ
夜が深く長い時を越え OH BABY LOVELY LOVELY WAY 息を切らす
出典: ラブリー/作詞:小沢健二 作曲:小沢健二
直接、愛し合うことで人生が蘇る。
これは当時の時代だけのことではありません。
今も通じるこの世の摂理ですし人生最奥の秘密であります。
「草食化」が叫ばれる時代では忘れられがちであっても人間である以上最も大切なことです。
人は孤独に生まれつきますが愛のチカラで人と人との間にある壁を突き破ることができます。
これは人間に備わった最良の能力です。
小沢健二はソウル・ミュージックの音楽だけでなく魂(ソウル)そのものを復権させました。
陳腐な言葉に新しい光を
挑戦的かつ挑発的
ダイナマイな魅力で FEEL ALRIGHT
お互いにギュッとつかめば IT'S SO TIGHT
LIFE IS A SHOWTIME ベルが鳴るような
こんなスリルが僕らを刺すのさ
夜が深く長い時を越え
OH BABY LOVELY LOVELY WAY 息を切らす
出典: ラブリー/作詞:小沢健二 作曲:小沢健二
使いつくされた陳腐な表現に新味を加えることが当時の小沢健二の持ち味です。
タイトル「ラブリー」が語る如くすべては愛のための歌。
愛によって人生や生活が蘇るというソウル・ミュージックの魂(ソウル)を翻訳してみせます。
愛に関してはあまりオープンでなかった日本の風潮に風穴を開けたのです。
愛に関して歌っていてもどこか挑発的で挑戦的。
スリルへの訴えかけなどはそうした心意気の顕れです。
あの時代を想い返す
女性も男性も魅了した
それで LIFE IS COMIN'BACK 僕らを待つ
OH BABY LOVELY LOVELY こんなすてきなデイズ
いつか誰かと完全な恋におちる
OH BABY LOVELY LOVELY 甘くすてきなデイズ
強く僕は感じまくるのさ他の誰かじゃまるでダメなのさ
夜が深く長い時を越え OH BABY LOVELY LOVELY WAY 息を切らす
出典: ラブリー/作詞:小沢健二 作曲:小沢健二
「渋谷系の王子」の名をほしいままにしていた小沢健二。
実際には男性からの支持もいっぱいありました。
特にフリッパーズ・ギター世代から応援していたファンには男性も多いです。
1990年代の日本のサブカルチャーの最後の希望がフリッパーズ・ギターでしたから。
ご本人たちの不仲を問題にせずに小沢健二もCorneliusも応援する風潮があったのです。
この辺りのラインは特にこの時代に充実した恋愛をしていた人には忘れがたい一節でしょう。
サビの歌詞の改変
名画のような完璧さ
LOVELY LOVELY WAY, CAN'T YOU SEE THE WAY? IT'S A
LOVELY LOVELY WAY, CAN'T YOU SEE THE WAY? IT'S A
LOVELY LOVELY WAY, CAN'T YOU SEE THE WAY? IT'S A
LOVELY LOVELY WAY, CAN'T YOU SEE THE WAY? IT'S A
出典: ラブリー/作詞:小沢健二 作曲:小沢健二
サビになる部分です。
和訳すると「愛すべき方法、このやり方、分かるよね」という感じでしょうか。
小沢健二は今この箇所を書き換えています。
「ラブリー」には満島ひかりとのデュエットによる2018年ヴァージョンがあるのです。
「ラブリー、東京湾上屋形船Liveは雨 [小沢健二と満島ひかり]」と呼ばれるもの。
この最新ヴァージョンではサビの歌詞は以下のように改変されています。
LOVELY LOVELYで 完璧な絵に似た
出典: ラブリー、東京湾上屋形船Liveは雨 [小沢健二と満島ひかり]/作詞:小沢健二 作曲:小沢健二
どんな心境の変化があったのか謎ですができるだけ日本語を使いたいということ。
実際には2010年のツアーからこのように歌っています。
「絵とはゴッホの絵のようなこと」と発言。
その他、「ピカソのような」とか「北斎のような」ともいっています。
すべていわゆる名画。
なお誰にとっても「ラブリー」は特別な歌のようでライブ会場ではイントロが鳴るだけで大歓声です。