B'z「RED」を聴いてみよう
この作品がリリースされたのは、2015年のこと。
広島東洋カープの黒田博樹選手がチーム復帰した年です。
そしてこの「RED」は記念すべき初登板の入場曲として流されたのでした。
気になる楽曲はこちら
なんとベースは元Dokkenのベーシストでマイケル・シェンカーやイングヴェイ・マルムスティーンとも仕事をしたことのある、バリー・スパークス。
さらに、Mr.Bigで有名なビリー・シーンなど有名アーティストたちのサポートドラマーとして名高い、シェーン・ガラースがドラムスをつとめています。
これだけスゴイアーティストが集結したらとてもテクニカルな曲になりそうですが、「RED」はヘヴィメタル・ハードロックの王道の様式をたっぷり盛りこんだ、とても聴きやすい曲に仕上がっています。
しかしその普通にはなかなか出せない渾身の音色に、やはり並ではない実力と凄まじい努力の量を感じることでしょう。
アメリカ西部の代表的楽器、バンジョーから始まるカントリーなイントロ。
PVの埃立つ様子や松本さんのハットなどもウエスタンの雰囲気を醸し出しています。
黒田選手がアメリカから帰国したことを暗示しているのでしょう。
そこにちょっぴり和を感じるボーカルラインが乗ります。日本へお帰り!ということでしょうか。
血のたぎるカッコよさと泥臭さに体中が燃えるようです。
こちらはライブの画像。
一気に真っ赤になるステージに興奮しますね。こちらの闘争心も湧いてくるようです。
松本さんの静かな登場が半端ない貫禄でめちゃくちゃカッコイイです。黒田選手に負けないくらいの登場シーンといえるでしょう。
それに続く稲葉さんの登場にも鳥肌が止まりません。
それにしてもすごい動員数!
「RED」の歌詞を見てみよう
試合前の覚悟とREDな闘争心
時計の針は正確に この体を刻み続け
思い残すことはないか
いま一度 自ら聞いてみる
出典: RED/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
試合前の緊迫感と精神統一の様子を感じさせます。
淡々と練習を重ねてきた日々を思い返し、やり残したこと・悔やむことはないかを振り返っています。
試合前でなくとも、実力を披露する場面の直前にはこういった気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
ここで全て出し切ると
あらためて誓おう
沈黙を破るのは、言葉じゃない
出典: RED/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
試合に勝つため、過去の自分に勝つために、全力を尽くそう。諦めず限界まで力を振り絞ろう。
そういった強い覚悟を感じさせる部分の歌詞です。
沈黙を破るのは言葉以外のもの。
実力やサウンド、またそれらの根底に感じられる血の滲むような努力です。
沈黙を愛し、沈黙を彩るために黙して音や技術で表現せよ。
そんなメッセージを感じさせます。