さて、「Nobody」に出てくる主人公の「アタシ」。

別れ、それもおそらく相手からの一方的な絶縁で、孤独を感じるという内容です。

そして主人公の持つ誰からも相手にされない、あるいは相手にされたくないという思い。

これは表題曲である「黒い羊」と通じるものがあります。

「アタシ」の心の奥底にある寂しさも、やはり「黒い羊」の「僕」と共通するでしょう。

表現の仕方は異なるとはいえ、やはり共感を呼ぶ内容の歌詞です。

MVで新しい試み

以上、歌詞を解釈してきました。

ところで、「Nobody」のMVはショートバージョンですがYouTubeで公開されています。

少しだけ、こちらの解説もします。

このMVを監督したのは東市篤憲さんです。

東市 篤憲(とうし あつのり、1976年9月5日 - )は、映像を軸にした空間演出、インスタレーション、ミュージック・ビデオやCMなどの演出を手がける日本の映像ディレクター/プロデューサー。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/東市篤憲

スタジオの中で踊る欅坂46メンバーのシルエットがとても印象的ですね。

衣装も欅坂46らしくパンツスタイル。

しかし、センターの平手友梨奈さんには、少し女性の色っぽさも感じます。

それは、口紅の色が鮮やかだからかもしれません。

そしてストーリー性のある「黒い羊」MVと違い、こちらは純粋なコンテンポラリーダンス

しなやかな動きも女性らしさを感じます。

新技術

ところで、メンバーの背景にあるのは、スクリーンではなく大型LEDビジョン

これはこのMV撮影のために用意されたもので、幅10メートル高さ3メートルあるそうです。

バックに映し出されるのは、ライティングや合成ではなく、リアルな映像だったとは。

LM TOKYO株式会社のプレスリリース(2019年2月20日 16時40分)東市篤憲監督作品[欅坂46]の新曲[Nobody]MV撮影に[大型LEDビジョン]を導入しました。

欅坂46のMVではカメラなどで新技術を使っていることが度々あります。

今回は、メンバーの背景で新技術が導入されていたのでした。

こちらにも注目していただければと思います。

こちらの曲もおすすめです

欅坂46「Nobody」について解説してきましたが、OTOKAKEでは他にも多くの解説記事を掲載しています。

その中から、2本の記事を紹介します。

アンビバレント

【欅坂46/Nobody】歌詞解釈!こんなに傷ついても誰もいないんだ!失恋して孤独を感じるあなたへの画像

「Nobody」では、主人公にある二つの相反する感情が描かれていました。

「相反する」といえば、欅坂46の「アンビバレント」です。

「アンビバレント」は相反する感情を意味する「アンビバレンス」の形容詞形です。

こちらでは8月15日に発売予定の欅坂46の新曲「アンビバレント」の歌詞について解説・考察していきます!お馴染みの店舗特典についても情報をまとめたのでそちらもチェックしてみてくださいね。

語るなら未来を

【欅坂46/Nobody】歌詞解釈!こんなに傷ついても誰もいないんだ!失恋して孤独を感じるあなたへの画像

「Nobody」の絶望から立ち直った主人公は、何を思うでしょうか。

欅坂46の「語るなら未来を」の歌詞に、そのヒントが隠されていると思います。

ダンスがメインのMVで注目を集めた「語るなら未来を…」。今回はそのMVの冒頭でカッコいいダンスを披露した5人(土生瑞穂、小林由依、齋藤冬優花、鈴本美愉、石森 虹花)の魅力に迫ります。