「ばらばら」について
2007年4月発売のCDフォトブック「ばらばら」に初収録
「ばらばら」は、2007年4月発売の同名のCDフォトブックにはじめて収録されました。
このCDフォトブックは平野太呂が撮り下ろした写真と歌詞が掲載された本と、星野源の楽曲が8曲収められたCDがセットになっています。
アコースティックギターと唄のシンプルな構成で、温かみを感じる味わい深い作品です。ジャケットもとてもおしゃれです。
「ばらばら」が収録されているCDは?
2010年6月にデイジーワールドから発売されたソロデビューアルバム「ばかのうた」に、「ばらばら」は収録されています。CDフォトブックとは異なるバンドアレンジの「ばらばら」を聴くことができますよ。
デイジーワールドは細野晴臣のレーベルで、彼の薦めもあって星野源はこのアルバムを制作しました。星野源は細野晴臣のファンである事を公言しており、初期の作品ではその影響が強く感じられます。
それまで、星野源は歌に興味があったものの、自分の声に自信がなかったそうです。今の彼の活躍を見ると、とてもそうは思えない良い声をしています。
このアルバムには、「くせのうた」「グー」「穴を掘る」などの名曲が数多く収録されています。
また、さまざまな音楽を聴いてきたCDショップ店員が選ぶCDショップ大賞の第3回で入選も果たし、大きな注目を集めました。
星野源のファースト・アルバム『ばかのうた』 公式特設サイト
歌詞の意味を紐解く
「ばらばら」の歌詞の意味について、込められた想いや生まれたきっかけなどを踏まえて紐解いていきます。
ありえない位の失恋をしたことがきっかけ
世界はひとつじゃない
ああ そのまま ばらばらのまま
世界はひとつになれない
そのまま どこかにいこう
出典: https://twitter.com/hoshigen_bot/status/924724031986606080
気が合うと 見せかけて
重なりあっているだけ
本物はあなた わたしは偽物
出典: https://twitter.com/yukichi_0513/status/928980986896859137
この曲ができたきっかけは、25歳くらいの時に味わった人生の中で最悪と言えるほどのいやなことであると語っています。
それは、「ありえないくらいの失恋」だったそうです。
気が合うと思ったのに、実はまったく違ったということなのでしょう。
あなたは別に変わったわけではない本物のままで、自分が幻を重ねていたニセモノだと感じたのかもしれません。
世界は ひとつじゃない
ああ もとより
ばらばらのまま
ぼくらは ひとつになれない
そのまま どこかにいこう
出典: https://twitter.com/hoshigen_bot/status/924724031986606080
自分が見ている世界と他の方が見ている世界は同じではありません。人がどんなに親しくなっても、すべてを分かりあうことができないことと同様です。
「ぼくらはひとつになれない」というのは、そのひどい失恋の相手を指しているのでしょう。「どこかに行こう」は別れの意味もあると思います。
ただ、それを客観的に見た時に、そのままばらばらでも良いのではないかと思う自分もいるのです。