歌詞の1行目と2行目から、相手もそのような行為をすることをわかっていることがわかります。
相手も気がついているからこそ、お互いそのときが楽しみで仕方ないのかもしれません。
おそらく自分の母親も気がついているでしょう。
そして、歌詞の4行目。
これには2つの意味がこめられています。
1つ目は彼氏がそのような行為をしたくて仕方ないということを隠していること。
草食系男子、もしくはクールな男性なのでしょう。
しかし彼女の部屋に行くとなったら期待はしてしまうもの。
その男性心理に彼女は気がついているのです。
もう1つの意味は男性ならではの意味です。
男性は彼女と愛し合いたい気持ちを隠しているのかもしれません。
しかし、そのような欲を思い浮かべ期待したことで膨らんでしまった男性の下半身。
それを見た彼女は、彼が本当は愛し合いたいと思っていることに気がつくのです。
歌詞の3行目の言葉の最後にある「じゃん」という言葉。
気持ちを隠す男性に対して、いかにも自分は気づいているような印象の言い方です。
やはり女性がリードしている様子が伝わってくるのではないでしょうか。
男性がリードする曲が多い中で、女性にも欲望があることがわかります。
頂上へ
スリルを味わう
すべらせるその手で 私を惑わせて
音を立てぬように 気づかれないように
出典: いいことしましょ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
歌詞の1行目から愛撫していることがわかります。
そして「惑わせて」という言葉。
親が自分たちの声を聞いているかもしれないこの状況。
「いけないことをしている状況」と「気持ちが良いから続けたい状況」の間にいるのです。
どちらかに振り切りたくても振り切れない。
どうしたら良いのかわからない、むしろそんなことを考えさせないような状態にしてほしいのです。
そして、歌詞の2行目にも親に気づかれてはいけないことを改めて思わせる表現がでてきます。
先ほども同じような表現が出てきました。
この表現によって、より家の中の部屋で愛し合っていることがバレるかバレないかのスリルを思い出させます。
行為中の彼女たちがふと思い出すように、聴いている私たちにもそのスリルにたびたび気づかせるのです。
あなたと一緒に
半分とじた目で あの丘をこえたいの
一人じゃいけないわ ほら ここに来て
出典: いいことしましょ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
この部分の歌詞は比喩表現です。
しかし曲の中でも特にストレートな意味が込められているかもしれません。
まずは1行目。
全開でもなく閉じてもいない目。
気持ちよくなってうつろになっている目。
そんな状態で「丘をこえたい」と述べています。
つまり「頂上にいきたい」ということ。
絶頂を迎えたいということを表現しているのです。
そして歌詞の2行目。
1人ではできないから2人でこえたいという愛情表現なのです。
相手と一緒に頂上にいきたいという彼氏に対しての愛情が表れています。
しかしまだリードするかのような表現です。
また「山」ではなく「丘」であるということ。
激しい登り道ではなくゆるゆるとした登り道。
親にばれないように静かに愛し合っていることからも激しさはあまり伝わってきません。
その様子がこの言葉に表れているのです。
女性の欲望
欲望のままに
優しい愛で この膨らみに触れて
かすかな吐息で 聞こえないように
すべらせるその手で 私を惑わせて
音を立てぬように 気づかれないように
出典: いいことしましょ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
そしてここでは先ほど出てきた歌詞がもう一度登場します。
2人で愛し合いながらも、親に気づかれないように注意しているような表現です。
愛し合う気持ち良さとスリル。
それがさらに愛し合う2人を気持ちよくさせるのかもしれません。
そして、親にバレるかもしれないというリスクをかけてでも部屋で愛し合う行為をするという大胆さ。
もはや親にはすでにばれているのかもしれないのに、余裕な表情。
バレたら大変なことになるけれど、それでも愛し合いたい。
そんな欲望のままに行動する様子が描かれているのです。
片付けた部屋
男性がこのような欲望を描く曲は多くあります。
しかし、実は女性も同じくらい欲望があるということがこの曲には描かれているのです。
その様子が、片付けた部屋に彼氏を招待するシーンで特に伝わってきます。
彼女も愛し合う気でいることがわかるのです。
そして親に気づかれていながらも、気にせず愛し合う2人の愛情。
まさに若気の至りです。
しかし、それほどのストレートな情熱的な愛情が2人の間にはあるのです。