最後のソロパートは譜久村聖が担当します。

ピアノウィスパーボイスで彩られたムーディーな雰囲気のパートです。

譜久村さんの魅力の一つである“セクシーさ”が存分に生かされています。

 

本気で取り組むことを心に決め、主人公の人生は今動き出しました。

どんな人生を歩んでいくのでしょうか。

近い将来、憧れのセクシーキャットのようになっているかもしれませんね。

その可能性はもうこれまでとは比べ物にならないくらい上がったのですから。

作曲・作詞はつんく♂

【セクシーキャットの演説/モーニング娘。'16】歌詞&MVの意味を解説♪あなたも本気になりたくなる!の画像

作曲・作詞はハロプロの祖、つんく♂さん。

実にらしいメロディーや展開が詰まっています。

良い意味で“スルメ曲”と称され、ファンの間で愛される1曲となりました。

つんく♂曲の詳細を知りたければ彼のライナーノーツを読むのが一番!

というわけで。

以下、つんく♂さんのライナーノーツをご紹介します。

設定としては『言い訳の多い主人公。未来に向かってすべきことはあるのにサボってる。「あ〜あ、セクシーキャットに変身出来たら私は大きく変われるのに」と私じゃない私になれたら変われるのにと逃げ腰。でもそのうち自分が変わらなきゃいけないんだということに気がついて成長していく物語』というお話。 変身後というか主人公の頭の中にある、「もし○○○だったらいいなぁ」というイメージで描いているセクシーキャットを演じるのが譜久村、工藤、小田の3人です。

読んでいただけましたでしょうか?

ここからはライナーノーツの内容について少し触れていきたいと思います。

まず、作曲について。

今回のようなミュージカル調の曲は、非常につんく♂さんらしいと感じました。

「Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜」や「女と男のララバイゲーム」など。

ミュージカル調の曲には人気曲が多いです。

「セクシーキャットの演説」も例に漏れず、聴けば聴くほど味わい深い曲に仕上がっています。

 

そして、作詞について。

今回、憧れの対象として登場しているのがセクシーキャット

その発想がとてもつんく♂さんらしい感じがします。

“私じゃない私”を表現するのに、ちょうどよく幻想的で可愛らしいモチーフです。

前向きなメッセージが込められているのもモー娘。曲らしく、非常に良い。

当たり前ですが、さすがモー娘。プロデューサーという仕上がりです。

「セクシーキャットの演説」というタイトルの意味

曲中に演説をするパートはありません。

では、なぜ演説というワードが入っているの?

それは、「〜になれたら」と意気込み語る姿がまるで演説のようだからではないでしょうか。

今の自分はまだ違うけれど、こうなれたらこうしたい、と未来のことを述べる姿はまさに演説です。

主人公の逃げ腰なところをうまく表現したタイトルになっています。

MVの意味を解説!

モーニング娘。'16『セクシーキャットの演説』MV (Promotion Edit)

少女の表と裏、そして妄想を描いた世界観

譜久村、工藤、小田以外のメンバー歌詞の主人公を演じています。

本気になれない女の子たちです。

前半は、そんな彼女らの一見楽しそうな生活が映されています。

豪邸で何不自由なく暮らし、好き勝手やっているように見えますね。

しかし、途中途中入るノイズのようなグレーの映像ではみんな不満げな表情を浮かべています。

これらの対比は、彼女たちの外面と内面を表しているようです。

楽しんでいるように見せている姿は取り繕ったもので、本心では「つまらない」と感じている。

主人公の問題点を映しています。

 

そんな彼女たちの元にセクシーキャットが登場

上辺だけのメッキを全部剥がしていきます。

つまらないなら全てやめてしまえばいいとでも言うように、色々なものを奪い、壊すのです。

これには彼女たちも怒り心頭!と思いきや。

我に返ったように本や電話を捨て、心底楽しそうに振る舞いはじめます。

感情のストッパーになっていたのは、世間体や気休めのために使っていた物や時間だったのですね。

 

そして、後半は本気で楽しむ女の子たちの映像に。

ポップコーンをばら撒いたり、枕を投げたり。

普段我慢していたことを全部楽しみます。

これでみんな幸せに暮らしていけるね、と思っていたのもつかの間。

全て妄想だったという夢オチ仕様MVは終了します。

MVで描かれているのは、主人公が理想を語る部分、つまり「セクシーキャットの演説」の部分のみ。

これからの未来のことには触れられていません。

未来については歌詞を聞いて、各々想像してくださいね、ということでしょう。

セクシーキャットは譜久村、工藤、小田の3人

【セクシーキャットの演説/モーニング娘。'16】歌詞&MVの意味を解説♪あなたも本気になりたくなる!の画像

タイトルにもある“セクシーキャット”は主人公が描く理想像です。

それを演じるのは譜久村聖工藤遥小田さくらの3人。

猫耳はもちろん、ふわふわなシッポまでついています。

全身ふわふわで気持ち良さそう。

実はそれぞれのキャラに合わせてテーマになっている猫も違うのです。

譜久村さんはお嬢様イメージそのままに、ふわふわペルシャ猫

工藤さんは人懐っこい性格の短毛の猫ボンベイがテーマで、まさにやんちゃなイメージ通り。

そして、小田さんはオリエンタルという優しくて甘えん坊なシャム猫をコンセプトにしたそうです。

3人ともキャラにぴったりあっていて、可愛さが倍増しています。

素晴らしい出来だからこそ、一つ欲が出てきてしまいますね。

そう、「なぜメンバー全員分のセクシーキャットが存在しないのか……!」という悔し涙のような欲です。

他のメンバーを猫にするとしたら、どんな風になるのか本当に気になります。

是非とも見てみたいものです。

最後に

モーニング娘。'16の「セクシーキャットの演説」をご紹介しました!

いかがでしたでしょうか?

猫耳やボンテージなど、セクシーなメンバーを楽しめるのはもちろん。

「ちゃんとしなきゃ」という気持ちになれる曲です。 

本気で取り組むってなかなか難しいですが、つんく♂さんのメッセージを受け、大切さを再確認できました。

楽しく正しく努力あるのみですね。

それではお読みいただきありがとうございました!

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