3番サビ
早く 早く
早く帰って 笑ってみせて
さよなら さよなら 好きになった人
出典: 好きになった人/作詞:白鳥朝詠 作曲:市川昭介
もう最後になると、駄々をこねるように“早く早く”の連呼です。
こんな風に可愛いらしく迫られたら、苦笑いしかできないですね。
実際は故郷を離れるといっても、盆と正月には帰ってくることはできます。
でも、彼女は「お土産を持って帰ってきて」、と言っています。
“幸せ”という名のお土産を。
このお土産が手に入らないうちは、素直に笑えないですよね。
“お土産”イコール“結婚準備”
“笑ってみせて”とは結婚OKの返事ですね。
盆と正月の帰省のたびに聞かれるのでしょうね。
結婚はまだ?
若い二人には、それも楽しいことでしょうね。
遠恋なんて言葉がなかった時代のお話です。
もちろん、携帯電話もメールもラインもありません。
公衆電話はありますが、お金がかかるのでちょっと無理。
手紙のやり取りが唯一の連絡手段。
「好きになった人」は、そんな切ない気持ちが込められた歌です。
このスーパーヒット曲はそんな世相を反映した歌だったのです。
「好きになった人」は白鳥朝詠ならではの曲!
都はるみと世代の近い方なら知っているかな?
通常は流れるような日本語でできている昭和歌謡。
その中には、かなり珍しいタイプの歌詞が付いているヒット曲があります。
「好きになった人」はその一つで、いきなり“さよなら”の連呼です。
その他にも「四つのお願い」。
「X+Y=LOVE」などがあります。
これらの作詞を手掛けている人が白鳥朝詠です。
彼の作品は、同じ言葉の連呼が多いのが特徴です。
今で言うキャッチーなフレーズの連呼ですね。
インパクトのある言葉を連続することで、聴いている人を惹きつける。
都はるみのインパクトある歌唱と相性が抜群。
さらに都はるみを初期のころからバックアップしていた作曲家市川昭介。
都はるみを知り尽くしているからこそできるメロディ。
この二人のゴールデンコンビから生まれた。
スーパーヒット曲、「好きになった人」。
はじめは爽やかな別れのシーン。
次第ににじみ出す切ない乙女心。
別れの最後は、駄々をこねるかのような結婚の催促。
昭和の激動の時代にほんろうされた若者たちの恋愛。
これをたった数行の歌詞で表現しています。
今のヒット曲の歌詞も男女の複雑なシーンを良く表現しています。
でも、昭和歌謡も負けてはいません。
改めて聞いてみてほしいです。
結構感動しますよ!
最後に
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
都はるみには軽快なこぶしのきいた曲だけではなく、しっとりうたった曲もあります。
手前みそになりますが、以前書いた記事を紹介させていただきます。
デュエットの定番「ふたりの大阪」です。
歌詞を書いているのはシンプルにして力強いといわれている吉岡治。
「天城越え」などで有名な作詞家です。
会話形式で男女の最後の夜を歌った名作を是非堪能してください。
リンクは下記の通りです。
それではまたお会いしましょう!
都はるみ・宮崎雅【ふたりの大阪】名デュエット曲の歌詞を解説!今もカラオケ人気上位の秘密とは? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
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