前の項目で“初の全編日本語”としていますが、MONDO GROSSOの歌詞は基本的に英語でつくられています。
2013年に発表された『Everything Needs Love feat.BoA』もそのひとつ。
爽快なボーカルと、ミラーボールを連想させるアッパーハウスがめちゃくちゃカッコイイ曲です。
韓国出身の女性アーティストBoAをボーカルに迎えたこの曲はクラブミュージックとして異例のヒット。
収録アルバム『Next Wave』はオリコン週間アルバムランキング10位に輝きました。
アルバムには降谷建志、UA、テイ・トウワといった、当時を彩ったアーティストたちも参加しています。
BoAについて
『Everything Needs Love』で抜擢されたBoA。
曲は現在もコンスタントに発表していますが、2000年ヒトケタ代ほど目立った活動はしてないようです。
ご存じない方のために簡単にご紹介しましょう。
BoAは日本で活躍するK-POPシンガーの先駆者的存在。日本語、韓国語、英語を操るマルチリンガルです。
BoA(ボア、本名、權寶雅(クォン・ボア) ハングル:권보아、1986年11月5日[2] - )は、大韓民国京畿道出身の歌手で、大韓民国、日本、アメリカを中心に活動している。2000年に韓国国内でデビューをし、翌2001年5月30日に日本デビュー。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/BoA
BoAといったらこの曲
2002年のリリース当時、有線でしょっちゅう流れていました。
BoAを知らなくてもこの曲だけは聴き覚えがあるという方がいらっしゃるかもしれません。
以下の引用にもあるとおり『LISTEN TO MY HEART』は同年の有線放送大賞、日本レコード大賞金賞を受賞。
その功績からBoAは『第53回NHK紅白歌合戦』にも出場しました。
2002年
12月13日:日本有線大賞「本賞」受賞。
12月31日:「LISTEN TO MY HEART」で第44回日本レコード大賞「金賞」受賞。『第53回NHK紅白歌合戦』で紅組の2番目の歌い手として「VALENTI」で初出場。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/BoA
『Everything Needs Love feat.BoA』の和訳
小さな声はやがて世界へ……
There's sound I hear in the dark
It's secret that's sung by the vanishing stars
The lonesome bird losing its song to tears
whispers 「I was born to be remembered」
出典: Everything Needs Love feat. BoA /作詞:MONDO GROSSO 作曲:MONDO GROSSO
意訳をすると、このようなニュアンスになるかと思います。
===
暗闇の中で聞こえる音
それは消えゆく星たちのひそかな歌声
悲しみの歌を失くした孤独な鳥のささやき
「覚えられるために私は生まれた」
===
星や鳥はメタファーです。歌も「伝えること」を比喩しているようです。
まるで世界中に存在する、戦い疲れた人たちの小さな独り言のように感じます。
to be rememberedには「どのように認識されるか」といった生き方を示す側面があります。
歌詞全体をふまえると特定の誰かというより、漠然と世に認識されるという意味合いが強いでしょう。
As the voices rise and reach out
Comes a ray of the sun through
the blanket of clouds
The crying sky unlocks the secret kept
She calls 「the turth I've found will always
stay here in my heart」
出典: Everything Needs Love feat. BoA /作詞:MONDO GROSSO 作曲:MONDO GROSSO