声を伴奏にそってどうにかして
言葉足らずな才を追い越して
君になんて言おうかな
僕とはやっぱりだめだ

出典: Sally/作詞:斉本佳朗 作曲:斉本佳朗

作詞作曲をする姿が連想されるこの部分。

主人公は彼女への想いを曲にしようと思ったのでしょう。

これは音楽家らしい表現ですね。

ですが、彼女へ伝えたい言葉がなかなか固まらない様子。

「僕とはやっぱりだめだ」という歌詞も見受けられますね。

主人公には、自分は彼女にはふさわしくないという想いがあるのではないでしょうか。

1秒でも長く

愛してるとか会いたいの
字数が十以上ならば
どれだけの僕が救われただろう
ねえ僕は明かしただけで
捨てられたんだろ

出典: Sally/作詞:斉本佳朗 作曲:斉本佳朗

彼女への想いを伝える言葉がもっと長ければよかったという主人公。

これは1秒でも長く彼女と一緒に居たかったという意味ではないでしょうか。

そしてここで初めて2人の関係がもう終わっていたことが明らかになります。

それも主人公が想いを伝えたことがきっかけのようですね。

このことから、2人は恋人同士にはなっていなかったこともわかります。

それでは、2人が過ごしたあの夜はなんだったのでしょう?

間違いが起こってしまうこともある…ということですかね。

若さ故の女々しさ

青いくらい恋焦がれてく
僕に朝はもう必要ないから
ひっつこうよ
幾千という星に流る愛と
そんな僕の全てをあげます

出典: Sally/作詞:斉本佳朗 作曲:斉本佳朗

ここまでの流れを経ると、サビの歌詞の意味も違って見えてきますね。

夜が明けて欲しくなかったのは、単純に彼女と過ごす時間が終わってしまうからではありません。

それどころか、彼女とはもうそれっきりの関係になってしまいます。

これを考えると主人公の最後の「全てをあげます」という言葉はなんと切実なものなのでしょう。

恋に破れてもまだ諦められない、男の女々しい部分が表現されていますね。

「青」に込められていたのは

今回はバンドハラスメントの「Sally」を紹介しました。

テーマの「青」には若さ、冬の冷たさ、終わってしまった恋の悲しさが込められていましたね。

一言にこれだけの意味が込められるということには、言葉の奥深さ、面白さを感じさせられます。

彼らはまだ結成から3年余り。

楽曲の完成度、歌詞の世界観を思うと末恐ろしいですね。

そして彼らのようにメジャーのアーティストではなくても、鬼才がたくさん存在します。

せっかくなのでいくつか記事を紹介しておきましょう。

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