阿部真央が16thシングルをリリース!

阿部真央【なんにもない今から】歌詞を解説!価値がない命なんてない…強いメッセージに心が揺さぶられるの画像

人の声の軌跡がもしも目で見えるのなら、数学的な直線を描く歌声を持つのは阿部真央以外に考えられません。

伸びやかで真っ直ぐな声でリスナーの脳に、心に直接突き刺さるメッセージソングを多数生み出しています。

そんな彼女の16枚目のシングルが、2018年10月24日に発売されました。

阿部真央の転機となった『なんにもない今から』

今回ご紹介する曲は『なんにもない今から』です。

阿部真央の16thシングル「変わりたい唄」に収録されています。

デビューから10年、公私共に様々な出来事を経験した彼女の背中を押した一曲が『なんにもない今から』だったのだとか。

歌詞具体的なことを書いているわけではないのに、心を動かす曲。

彼女自身がそう感じるほど、強いメッセージが隠されているのでしょう。

詳しくはポニーキャニオンの「変わりたい唄」特設サイトに掲載中のオフィシャルインタビューをご覧ください。

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『なんにもない今から』の歌詞に迫る!

阿部真央【なんにもない今から】歌詞を解説!価値がない命なんてない…強いメッセージに心が揺さぶられるの画像

阿部真央自身の思い入れが強い『なんにもない今から』

何もない、とは何を指しているのでしょうか。

そして今から何をするのでしょうか。

自身は具体的な言葉にしていないというメッセージを紐解いていきましょう。

暗いと思ったら空を見上げてみよう

この曲では「僕」「僕ら」の初めの一歩と、彼が誰かに伝えたいメッセージ、そして阿部真央自身の姿が描かれています。

自分の人生は真っ暗だ……。そう思ったときはきっと足元しか見ていません。

見上げれば、何もないと思っていた空にいつも何かがあるのです。

傷だらけの雑草の励まし

踏み出したアスファルト 突き破って咲く花も
僕らを励ましてくれてるみたい

出典: なんにもない今から/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

よし行くぞ、と最初の一歩。確かに前に進んだのだと確認するためにも足元に目をやったのでしょう。

そこにはひび割れたアスファルトがあり、名前も知らないような雑草が顔をのぞかせています。

地中で育った雑草は、アスファルトのせいで外の世界の様子はうかがい知れなかったはずです。

温かな土を抜けた先に何が待ち受けているのか、知る由もありません。

それでも雑草は、行く手を遮る、光を遮るアスファルトを壊してまで先へと進んだのです。

風が吹けば傾いてしまうような弱い雑草がアスファルトにヒビを入れたら、きっと体はボロボロのはず。

それなのに、まるで「僕」の門出を祝うかのように花まで咲かせているのです。

この先に何が待っているのか分からずとも、とにかく前に進んで、笑ってみようよ。

そんな励ましを感じ取ったようです。

いつだってそこにある光

先行きの分からない こんな暗い世界でも
太陽はまだ輝いている

出典: なんにもない今から/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

これから進んでいく道の先に、何も見えていないのでしょうか。

雑草にとってのアスファルトのように、彼の行く手を阻む壁だけが見えているようです。

彼と壁の間を「暗い世界」と表現しています。

しかし、暗いと思い込んでいるだけで、実は頭上から光が注いでいます。

先を遮る壁が見えるのも、先が暗く見えるのも、彼自身に光が注いでいるからこそではないでしょうか。

本当に暗い世界にいたら、何も見えないはずなのです。

そのことに彼は気づいたようです。