阿部真央【なんにもない今から】歌詞を解説！価値がない命なんてない…強いメッセージに心が揺さぶられる

このパートは、阿部真央が阿部真央として歌っているのだと解釈しました。

知名度が上がっていけば、発信源としての自分を意識した歌詞になっていくのは当然のことです。

私的な面で変化に富んだ10年の中で、私情に揺さぶられずに「発信源」を意識し続けることは簡単ではなかったでしょう。

しかし今、本当の自分でありたいと思っていることがオフィシャルインタビューからうかがえました。

誰かが理想とするアーティスト、歌のインフルエンサー。

そうした皮を脱ぎ捨てた彼女は「なんにもない」状態です。

だからこそこの曲は借り物のような感動的な言葉を用いず、思うがままの言葉で歌っているのではないでしょうか。

素の自分でいることは、想像以上に難しいことではないでしょうか。

阿部真央自身、そう感じていたそうです。

『なんにもない今から』は、前に進めないでいる人の背中を押すのではなく「提案」をする曲のように感じました。

全部持って行っちゃえば？プライドを捨ててみたら？夢はとっておいたら？

それは必ずしも全ての人にとって有益な提案ではないかもしれません。

もしかすると、それによって彼女は責められるかもしれません。

でも阿部真央は、自分の中から湧き出した言葉に正直に、これからも歌い続けるのでしょう。

凝り固まった自分自身を見直すきっかけとなる一曲、『なんにもない今から』でした。

インパクト大のタイトル『貴方の恋人になりたいのです』。

叶わない恋愛の切なさを歌ったこの曲に共感する方は多いはずです。

2015年に男児を出産した阿部真央だからこそ紡げる一曲。

『母である為に』は母から子へのメッセージバラードです。